2021/01/03-2

会話が続かないのは、君が嫌いだからじゃない。とても大切だけれど、それを言葉にして確かめる他人行儀な行動はしたくない。


君の善意や無償の愛を疑っている訳じゃない。それらを享受しながらも胸にわだかまりが残るのは、僕の中にそれらが無いからだ。


自分の善意と悪意をモノサシとして推し量る僕達は、持ち合わせていない尺度に他人を当てはめられるはずもないのだ。


僕は情けなくて醜い人だ。君を大切に思う気持ちですら、何らかの打算を含まないと自分に誓うことが出来ない。


何があって好きではなく、好きであって何某かを思う。それに理由を与えられる清い心はどこにもなかった。

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