第36話
「つまり私はこれからなるべく闇属性の魔法は使用してはいけないという事ですか?」
「えぇ緊急性のものを除いてはそうです」
「なるほど…それでは私が魔法ではなく手術であれば蘇生しても大丈夫という事ですね」
「魔法ではなく純粋な技術であれば可能です」
元々魔法なんてない世界で暮らしていたのだからそれくらい我慢するわ
「ところで、私はこの国ではどういう立ち位置になるんでしょうか…?」
この世界での記憶を持たない私は両親もなく家名も身分を持たない
「それについては心配ない。フィゼル」
「君は私の娘ソフィアの妹君という立場にする」
「へ??それはちょっと…無理があるのでは…」
「なに姉を失ったショックでソフィアの事を忘れてしまったとでもいえば周りも納得しよう」
私はそれでもかまわないのだけれど…
「ディアモンド様はどうお考えですか?」
「別に君はソフィアではないのだから構わないのではないか?」
いやそういう問題ではなくて…
「では決まりだな、レイン私のフィゼルカーネーションの娘になってくれ」
「はい喜んでお受けいたしますお父様」
そういえばディアモンド様の家名は…?
この時は聞かなかったが後で父様に聞いたところ
彼は国を捨てた亡命者だ家名も捨ててきている…と
あの時聞かなくてよかった…と安堵したのだ
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