夢日記
うゆ
齢6歳 冬
これは私が小学生になる前ほどの話です。
私の家にはリビングから玄関までに廊下がありまして、今思うとそれほどの長さではなかったんですが、体の小さい私にはとても長く感じました。なんで、廊下を通る度、駆け足で過ぎ去っていたのが記憶に多いです。
ある日の丑三つ刻、ぱちりと目が覚めました。尿意にしては、えらく目覚めが良かったのが印象的で今でも鮮明に覚えています。トイレトイレと床を立ち、リビングの廊下に繋がる扉をふと見ると、暗闇に染まっているはずのすりガラスが部分的に白に染まっていました。疑問を抱いたものの「父ちゃんが夜勤なのかな?」と自己完結し、扉を押しました。しかし私の目に飛び込んできたのは父の白い作業着ではなく、宙に浮いた少女の白いワンピースでした。
その瞬間反射的にへたり込んでしまい、寝床まで四つん這いで進みましたよ。恐怖のあまり声も出ませんでした。
布団に潜りこみカタカタと震えていると、いきなり周囲の空気が寒くなりました。隙間からちらりと覗いてみるも、特に異変は無かったんです。なんで安心して布団をよけると、天井に張り付いていたのです。白いワンピースの少女が。
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