第2話
何から話そう…?色々あるのだが、まずはここからだろう。私と同じクラスになった子に、新宮司美子と言う女の子がいた。 そうだ、先に言っておこう。名前は偽名(本当の名によく似ていたり、丸で似ない場合もある)、又は上か下が本当、又は本当でも字が片方違うだとかに設定する。 この新宮司さんは、大の"欧米人顔好き"な子だった。それで、当時売っていた雑誌を二種類、毎月買っていたのだ。それは映画の雑誌で、特に海外の映画を紹介したり、外国人の俳優やタレントの写真が沢山載っていた。この彼女が私に近付いて来たのだ。 当時の私は、体重が48キロだった。身長が165、6センチでこの体重だから、かなり細くてスラッとしていた。 半分白人の私は色白で、顔は、目が大きく二重でパッチリしていて、鼻が高い。おでこは広く、眉は太い。眉毛の形は別に良くない。末広がりで、真っ黒くないが普通に黒い。まつ毛は長くないが、普通だ。唇は小さくて、薄い。小さな頃は他人によく、フランス人形みたいだと言われた。それでこの新宮司さん、シンちゃんが私を大変に気に入った。 彼女はとても肥っていた。(私はこの前にも後にも、太った子と友達になる事が何故か割と多かった。) 色白で、髪はショートカット。目は奥二重で結構細かった。とても地味な顔立ちで、何かいつもつまらなそうな表情をしていたが、それが普通で、そうした顔だったのだ。 足は、私も太いのだが、彼女のは更に、かなり太かった。太くて短かった。 彼女をパッと見て、もし食べ物に当てはめたら、肉まんや大福をイメージするかもしれない。そうしたタイプだった。 だから自分と正反対なタイプの私と友達になりたがり、私も拒まず、いつも一緒にいる様になった。 だがこのシンちゃんとの出会いが、後にあの化け物だとか鬼畜の様な教師達と一部の生徒達が、私を生贄の様に扱う引き金となる。 だが先に言っておこう。こいつらの余りの尋常でない酷さや恐ろしさに、私を守ろうと立ち上がってくれた教師達が出て来た。彼等は対立をした。目に見えない対立を。 そして私は無事に卒業できた。そして、ちゃんとに処女のままで。
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