第31話友人
「さすがに疑ってましたがこれはもう信じるしかないようですね。」
「さよう」
「信じてもらえたなら何よりだ。前にも言ったように今俺が欲しい人材を探すのが一番楽なのは学校だからその中で見つけられてうれしいよ」
今はリックス商会本部の理事室にいる。
連れてきたのは同級生で二人ともDの1クラスだ。
もともと他国から入学していた寮が同じの宮本健と仲良くなり、その後メルを紹介してもらったという流れだ
健と仲良くなったのは異国の人に興味があったということとシンプルに能力が高いと感じたからだ。
健がDクラスな理由は強いが頭が少し足りていないということからだ。と言ってもこの学校に入学できている時点で平均以上ではあるのだが...
まぁそういったことから仲良くなった。
能力の高い人を探していた理由は商会で雇いたいと思っていたからだ、
もちろん人材は募集しているが多くの人が募集してくるということから平均的な能力のものをとれるような試験にする。
なので無能が入ってくる人は少ないものの偏った抜群に能力高い人材が入ってくることも少ない。
こういった理由から能力がよく進路が決まっておらず性格がまぁ普通であるような人材を探している。
俺は今学生なので一番探しやすいのは同じ学校の学生と言うことになるが、入学した学校の関係から進路先が決まっていない人と言うのは少ないしそもそも俺に雇われなくても能力的にどこでも行けるよねって人が多くだめもとではあった。
メルは研究バカ。
研究と言うか知識欲がすごくそこから、これはどうなっているのか?などの疑問が生まれ自ら解明し応用することがとにかく好きだということである
ただ人と話すことが苦手で仲よくなれば何ともないのだが仲良くなる点に問題がある。
この学園ではそう言うところも入学、クラス分け基準になるのと戦闘ができないことからクラスだ
個人的にはこの能力でよく入学してDクラスに入れたと思っている。
なんせバランスが悪い。
この学園の審査基準からみると優秀じゃないような気もする、試験官は疲れていたのだろう
実際数字に表れない部分も見るということからこういう人がたまに入学している。
健は異国人、メルはコミュ障と言うことで二人とも友達ができず仲良くなったらしい。
で紹介してもらったってわけだ。
性格的にも能力的にも問題ないと思ったので商会に入ってほしいと思い話したのだが信じてもらえず本部に招待したという流れだ
「本当に商会の会長だってことは、あの光る魔石の製造方法もしているということですよね!?」
「まぁそうだな。あれは俺が作ったし。」
簡単な製造方法ではあるものの3回壊すという発想にはふつうならないので案外技術が盗まれたりと言うようなことはないとはない
「そうなんですね!すごいです。いやそもそも他商会との区別をつけるという考え方自体が素晴らしく、それによって簡単な商品でもリックス商会の物を買うということに意味を持たすという発想!これによって多くの商品が生きてくるのです!!さらに「ちょっと落ち着いて」
「あ、すみません」
「で話を戻すと教えることについてはいいんだけどリスクが生まれるだろ?」
「リスクですか?」
そういう考え方はまだできないか。
でも一度知れば多分問題なくできるようになるだろう
「リスクと言うのはまず商会のリスク。多くの人が知ればその分他の商会が情報を得ることができる確率が上がるということになる。もう一つは知っているということが知られれば命を狙われる。だからわが商会では何人どのような役の人が知っているのかは隠している。知らない人にはまったくそれについての情報を渡さないことで魔道具で引っ掛かったりすることを防ぐ。って感じだ」
「なるほど、確かにそうですね。なら今私たちにあなたが知って言うことを話すことも大きなリスクですね」
「そうだけど二人には重要な役職についてもらうから問題ないよ。ただそれ自体が二人が誘拐されるリスクを増やすことにはなるけど。」
「確かにそうだがそれは仕方ないことでござるな」
「あぁもちろん帰りに対応マニュアルを渡すよ」
「そんなのもあるんですね。さすがです」
「でござるな」
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