第10話 初戦闘



休む事、1時間。



「ーーーーよし、全回復!さて、レベル上げを始めますか!」



ステータス画面で自分の魔力が全回復したのを確認し、私はその場から立ち上がる。

さっきまであった、身体の倦怠感は今は全く無い。



「モンスターを探す前に、『創造魔法』!」




創造魔法で作るのは、武器を使うのに必要なスキル。

それはーーーー



「剣術と、体術!」



『スキル『剣術』を作成しました。』

『スキル『体術』を作成すました。』



この2つ。



剣術

剣術の熟練度が上がる。



体術

体術の熟練度が上がる。




これからの戦闘には、この2つは必要だよね!

安全第一。



「よし、さっそく近くにいるモンスターを探しますか!ーーーー『マップ』。」



呟いて、マップを呼び出す。

探すのは、この近くにいるモンスターだ。

赤い点滅に気を引き締めて、その方向へと私は足を進めた。





名前:ディアレンシア・ソウル

LV1

性別:女

年齢:16

種族:人族

称号:世界を渡りし者、神に見守られし者

HP:120/120

MP:80/80

スキル

言語理解、空間収納、鑑定、経験値倍増、マップ、気配察知、危険察知、隠蔽、状態異常耐性、体力回復上昇、魔力回復上昇、攻撃力上昇、防御力上昇、身体強化、精神耐性、全属性魔法、詠唱破棄、武器作成、思考加速、剣術、体術




ユニークスキル

創造魔法




マップ上の赤い点を目指して歩く事数十分。



「ーーーー見つけた。」



ようやく、目視出来る場所まで、モンスターの側に近付く事が出来た。

可愛らしく草を食む、うさぎ型のモンスターだ。

倒すのに少しだけ躊躇してしまいそうな見た目だか、これも生きる為には致し方ないことだと割り切るしかない。



「まずは、相手の強さを鑑定で確認、と。」



さっそくモンスターを鑑定。




ホーンラビット

Lv3




「ほう、ホーンラビット。」



ホーンラビットのレベルもそこまで高くない。

逃げ足の速そうな事を除けば、私の初戦闘の相手にはぴったりだ。

後は、ホーンラビットの、その速そうな逃げ足をどう止めるかなんだけどーー



「・・・なら、あの魔法、かな。」



要は、思い付いた魔法でその速そうな逃げ足を止めれば良い。

では、さっそく。



「ーー『バインド』。」



ホーンラビットへ向かって、闇魔法の1つ、バインドを放つ。




バインド

相手の動きを阻害する重力魔法。




「ホーンラビットの動きが早いなら、動けなくさせれば良いだけ!」



簡単な事だ。

その自慢の素早さを封じてしまえばい良い。



「きゅっ!?」



動きが鈍った事に驚いたホーンラビットが、声を上げる。

だか、もう遅い。

その場から動けないホーンラビットへと、その場から私は一気に走り出す。



「はっ、」




レイピアを走り寄ったホーンラビットへと振り下ろした。

ーーーーザシュ。

肉を断つ感触の後、小さな絶叫を上げたホーンラビットが絶命する。

次の瞬間ーーーー



『ーーレベルが上がりました。』



と言った、無機質なアナウンスが頭の中に流れる。

ふむ、確認、と。

自分のステータス画面を出す。




名前:ディアレンシア・ソウル

LV2

性別:女

年齢:16

種族:人族

称号:世界を渡りし者、神に見守られし者

HP:135/135

MP:95/95

スキル

言語理解、空間収納、鑑定、経験値倍増、マップ、気配察知、危険察知、隠蔽、状態異常耐性、体力回復上昇、魔力回復上昇、攻撃力上昇、防御力上昇、身体強化、精神耐性、全属性魔法、詠唱破棄、武器作成、思考加速、剣術、体術



ユニークスキル

創造魔法




ステータス画面を開けば、レベルが2へと上がっていた。

HPとMPも少しだが、増えている。

嬉しい事だ。



「っっ、やった!」



小さくガッツポーズをする。

心配していた生き物を殺す事への忌避感も、精神耐性のおかげか無い。

ほっと、その事に安堵する。

一瞬の躊躇いが、この世界では命取りになってしまうだろうから。



「さて、もっとレベル上げを続けますか!」



死体となったホーンラビットを、空間収納の中へしまう。

この世界では、もう遠慮はしない。

絶対的な力を得て、誰にも虐げらる事のない未来を作ってみせる。

レイピアを握り締め、私はマップに表示される赤い点滅に向かって歩き出した。

切って。

厄介そうな相手であれば魔法を放つ。



「ふふ、だんだん魔法の扱いも慣れてきたかも。」



順調に目の前のモンスターを殲滅していく。

マップ、気配察知は凄い。

面白いぐらいにモンスターを見つけられ、出会わぬように回避が出来るんだから。



「ーーふぅ、ちょっと休憩。」



マップ上に赤い点滅が無いのを確認して、大きめな岩の上に腰掛ける。



「さすがに、ちょっと疲れたわ。」



あれから、2時間。

私が遭遇したモンスターはーーーー




ワーウルフ

LV3



ゴブリン

LV3



コボルト

LV3



スライム

LV2




ーーだった。

もちろん、ホーンラビットもレベルの糧にしたけどね?

だから、今の私のステータスはーーー





名前:ディアレンシア・ソウル

LV14

性別:女

年齢:16

種族:人族

称号:世界を渡りし者、神に見守られし者

HP:580/580

MP:520/520

スキル

言語理解、空間収納、鑑定、経験値倍増、マップ、気配察知、危険察知、隠蔽、状態異常耐性、体力回復上昇、魔力回復上昇、攻撃力上昇、防御力上昇、身体強化、精神耐性、全属性魔法、詠唱破棄、武器作成、思考加速、剣術、体術



ユニークスキル

創造魔法




ーーこれだ。

レベルも14まで上がった。

経験値倍増があるから、面白いぐらいにどんどんレベルが上がっていく。



「創造魔法様様よね。」



良い事だ。

マップ、バインド、接近戦のコンボは最強です!

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