第8話 空間収納の中身とお金


空間収納の一覧に驚きと戸惑いしかない。

どうなっているの?



「・・えっと、これは、何かの間違い?」



バグとか?

ごしごしと、自分の目を擦る。

そして、もう一度、空間収納の中身の一覧へ目を向けて見てもーーーー




短剣×1

干し肉×50

リーゴの実×20

チーゴの実×20

クルミ×20

外套×1

白金貨×10000枚

大金貸×10000枚

金貨×1000枚

銀貨×1000枚

銅貸×1000枚

鉄貸×100000枚




「・・うん、さっきと何も変わってない。」



何度見ても、同じ。

ーーーー白金貨1000枚でした。

何で!!?



「っっ、ちょ、リデル!?」



この国のお金の価値は知らないけれど、どう考えても、これ多すぎでしょ!?

自分の顔が引き攣る。

うん、お金が多いのはとてもありがたいよ?

お金が無いよりは良いんだけど、これ、何もしなくてもこの世界で悠々自適に暮らせちゃうじゃん!?



「・・え、まさかこれって遠回しに、この世界で私に引き籠もれって事?」



ニート一直線?

ねぇ、リデル、このお金の多さは、そう言う事なの?



「・・落ち着け、自分。冷静になるんだ。」



深呼吸を繰り返す。

きっと、リデルに悪気はない思うし。



「えっと、小説なんかだと、鉄貸が10円ぐらいだとすると、銅貸は100円・・?」



そう考えるとーー



「じゃあ、銀貨は1,000円で、金貨は10,000円って事になって、その次の大金貸は100,000円って事で・・・ーーーー」



白金貨は1,000,000円・・・?

・・笑えない。

これは笑えないから、リデル!

ーーーーリデル、考えただけで恐ろしいんだけど・・。



「う~ん、もしかして、こちらの世界のお金の価値をリデルは知らなかったとか?」



そうかも知れない。

取り敢えず、詰め込んじゃったとかね!



「よし、お金は気にしない事にして、次は魔法の練習!」



ははは。

現実逃避って、大事だよね?

魔法とは、己の中の魔力を使いこの世界に現象を起こす事である。

よく小説にはそう書かれている。

ファンタジー世界では、ある意味テンプレよね。



「だいたい、魔法はイメージが大事なはず!えっと、火の魔法は、周りの木々が燃えるのが怖いから、うん、まずは水魔法から使ってみよう!」



頭の中で思い浮かべるイメージは、水の塊。

最初は明確に。

ゆっくりと時間をかけて、頭の中にイメージを固めていく。



「ーーーー『ウォーターボール』。」



一言、小さく呟く。

するとーーーー

シュパッ。

自分の身体の中から何がか抜ける感覚の後、目の前の木に向かって水の塊が飛び出す。



「っっ、出た!」



出たよ、水魔法の水の塊が!

まだ、それ程の威力は無いみたいだけれど、魔力が増えれば、魔法の威力は段々と上がっいく事だろう。

初めての魔法にテンションが上がりまくる私。



「ふふ、楽しみ。」



これから先の楽しみに、私の口角が上がった。

やる事はたくさん。

ワクワクして止まらない。



「・・あっ、自分の魔力量のチェック!」



今の魔法で、自分がどれだけの魔力を使ったのか確認しなくちゃ!

自分のステータス画面を呼び出す。




名前:ディアレンシア・ソウル

LV1

性別:女

年齢:16

種族:人族

称号:世界を渡りし者、神に見守られし者

HP:120/120

MP:75/80

スキル

言語理解、空間収納、鑑定、経験値倍増、マップ、気配察知、危険察知、隠蔽、状態異常耐性、体力回復上昇、魔力回復上昇、攻撃力上昇、防御力上昇、身体強化、精神耐性、全属性魔法、詠唱破棄、武器作成、思考加速



ユニークスキル

創造魔法




「ーーーー魔力量、5減ってる。」



つまり、今みたいに『ウォーターボール』の魔法を私が使うには、魔力を5消費するって事ね。

しばらく経つと、減った魔力が戻る。

これも私がスキルで作った魔力回復上昇があるからなのだろう。



「これなら、どんどん魔法の練習をしてても、休めば魔力は平気だね。ーーーーよし、そうと分かったら、次は風魔法!」



魔力切れだけを気にすれば大丈夫。

先ほどと同じように、これから使う魔法のイメージを頭の中で固める。



「『ウィンドカッター』!」



一言、魔法の名を。

また自分の身体から魔力が抜ける感覚の後、目の前の木にかまいたちの様な風が向かう。

切り倒させる、目の前の木。



「ーーで、自分のステータスの確認!」




名前:ディアレンシア・ソウル

LV1

性別:女

年齢:16

種族:人族

称号:世界を渡りし者、神に見守られし者

HP:120/120

MP:75/80

スキル

言語理解、空間収納、鑑定、経験値倍増、マップ、気配察知、危険察知、隠蔽、状態異常耐性、体力回復上昇、魔力回復上昇、攻撃力上昇、防御力上昇、身体強化、精神耐性、全属性魔法、詠唱破棄、武器作成、思考加速




ユニークスキル

創造魔法




やっぱり、魔力量が5消費してるみたいだ。

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