講義録「ギャグ問のすゝめ」

文化情報論スピンオフ 研修会

　某広告代理店の新人研修で研修生が発案した微妙な商品企画

・寿司パン：シャリ（米）の替わりにプチパンを使う。

　サビにはホースラディッシュ（西洋わさび）を使う。あがりは紅茶かコーヒー。

　パンを焼くときに酢が使えない（酵母が死んでしまうため）のが開発上の問題。

・パン寿司：寿司パンとは逆にネタにパンの小片を使うもので、コスト的に有効。

　シャリの上に薄いパンがのっかっている。魚が苦手な人にはウけるかも。

・体重による航空運賃設定：差別が問題化するかも。

　2013年サモア航空が採用している。

・TOEICスコアによる航空運賃割引：皆英語勉強するようになるかも。

・ダイエット機能付きエレベータ：体脂肪・体重等を検出し肥満度等が高い場合は「階段を使って下さい」というメッセージを出し動かなくなる。

・エレカベーター：エレベータのかご内にエスカレーターがある。

　エレベータは奇数階にしか停まらないので、偶数階で降りたい場合エスカレータ

　ーを使う。

　螺旋（らせん）エスカレーターや斜行（しゃこう）エレベータは実在する。

　ネーミングがとてもサムくて好い。かご内冷房費の節約になるかも。

・エラベレーター：エスカレーターのすぐ隣にエレベーターがあり、利用者は選択

　できる。この企画は売れると思う。ネーミングがサムくて好い。

（以上２企画は同一発案者）

・貧困層向け有名ブランド超高額財布：購買時に納税証明書が必要。

　購買層の設定が常識的でないが、売れるかも。

・富裕層向け高級一円玉：もちろん１円としてしか通用しない。

　平成27年発行の震災復興記念1万円金貨の販売価格は\95，000。

　使われている金約16gの価格は約\75，000（当時）　　　　　

　もちろん、お金として使う場合、１万円としてしか通用せず資産価値は１万円。

　相続税の節税対策で買う人がいる。

　記念貨幣としてなら発行もどのような価格の設定も可能とのこと（造幣局）。

・昼間専用懐中電灯：太陽光を電源とするので経済的。製造コストを下げるため

　充電機能も無い。つまり暗所では使えない。ただ、役にたたないモノは売れる。

　多くの役にたたない人々が親近感をもつからである。