第2話 再開

・・・・2人の救急隊員。


1人の救急隊員が話しかけてきた。


「連絡をしてきた方ですか?」

私・「はい」

「大丈夫ですか?」


何が大丈夫で何が大丈夫じゃないのか・・・?


私・「大丈夫じゃないかもです・・・。」

  「頭痛がひどいのと・・・・・・」


 (一番の問題はここがどこで、自分が誰か分からない事だ!)


「まずは救急車の中に・・。」


言われるがまま車の中に入った。

救急車に乗ることなど無いと思っていた。

思ったより狭いと感じるのと同時に、何故か嫌な感覚を覚えた!


====突然めまいがしたところまでは覚えている。====


夢を見ていたんだな・・・。


そんな気持ちで目を開けた。

ただ、見覚えのない天井だった。

真っ白な天井に楕円形のカーテンレール。


左腕に若干の痛みがあり痛む箇所を見てみると点滴?

これが点滴ならここは病院なのだろうか?


「目が覚めましたか?」


目の前に白衣を着た女性が現れた!

優しそうでもあり、どことなく冷たい印象がある看護師さん?


私・「ここは病院ですか?」

「そうですよ。大和中央病院です。」

私・「場所はどこなんですか?」

「長野県の寒川市の病院です。」

「今家族の方がこちらに向かってますからね」


・・・・・・・・・・家族?・・・・・・・・・


家族がいるんだ?

どんな家族?

どんな関係の?

誰の家族?

私の?

私はだれ?


ここで自分が何者でどこから来たのか分からない事に気づいた。


しばらく寝ていたと思う!

ふと人の気配がして目が覚めた。


「良かったー心配したんだよ!」

「大丈夫だから何も心配しないで良いからね」


    年配の女性でとても優しい温かい声。


私・「あ、はい」


その一言しか声にならない。


「これからいろいろ検査するみたいだからね」


=====なんの検査なんだろう=====


少し遅れて年配の男性が部屋に入ってきた!


「起きたのか。もう大丈夫だから」

「少しゆっくり休め}


・・・・・・・なにか懐かしく感じる声だ!・・・・・・・


私・「あ、はい」


この単語しか知らないかのごとく・・・。


それから間もなくして、先ほどの看護師が部屋に入ってきた。


「これからいくつか検査に行きますね」

「歩けそうですか?}

「ご両親は部屋でお待ちください」


ご両親??????


この人達は私の両親?

両親って自分の親だよね?

生まれた時からいつも一緒で、ご飯食べたり遊んでもらったり怒られたりする。

誰よりも私の事を知っていて、誰よりも自分自身は知っている存在!!


========これって再開??========









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