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『ナチュラルヘイトレッド』アビー=ティンティン=ジェファーソン
・外見
身長177cm体重75kg
くすんだ赤い髪を三つ編みにしたそばかすの少女。
整ってはいるものの美人とは言い難い上に常に額に皺をよせ、目に力を込めて睨みを効かせている。
まだ十六歳という年齢ながら平均的な成人男性を大きく引き放つ鍛えられた体を持ち、首から下のシルエットだけではとても少女には見えない。
服装は黒や茶色の毛皮を縫い合わせたマントに革のシャツにズボン、靴まで革製で統一している。これらは全部彼女が自分で殺し、自分で鞣した人の革でできている。
・経歴
各地で一斉に産業革命が起きている異世界にて、貴族ではないが上流階級の家に産まれる。
社会が発展していくのに比例して破壊される自然に怒りを感じ、材木を燃料とする工場などを破壊する打ち壊し運動を学生内で扇動、その志に共感するものもいれば反発するものもおり、良くも悪くも時の人となった。
実際、その時の世界は森林が加速度的に消滅して地球温暖化が進んでおり、このままでは人類どころが生命が絶滅するところまで追いつめられていた。
それに気が付けたアビーに対し、担当の神は褒美としてもう一度チャンスをと聖遺物を送った。
しかし、実のところアビーは『これからの自然を守ること』ではなく『これまでに失われた自然のこと』に執着しており、復讐対象の人間を救うなどまずありえず、例え残りの自然を犠牲にしてでも絶滅させるべきだと暴走し、温暖化から一転、世界を氷河期にまで冷やした。
何もかもが凍り付いた世界で、凍死した人肉を食べ漁りながらじゅんぐりと生き残った人類を粛清していって、終には最後の一人を殺して絶滅させた。
・性格
常に不機嫌、頭の中はいらいらと不満でいっぱいで、愛想などというものは初めから持ち合わせていない。また他人は全員的であり、心を開くことは決してなく。逆恨みこそすれど感謝など絶対にしない。ある種のサイコパス。
ナチュラリストを自称しているが自然保護には一般人が気を付ける程度しか行っておらず、文明の利器を使うことに躊躇は無い。
好物は人肉のソルベ、何もつけずにシャクシャク食べる。
自然のことでも怒りの感情を表すが、それ以上に自然保護を利用して自尊心や承認欲求を満たしている等、下心を示唆される言動に一番反応する。
・聖遺物
『冬盾』
直径40cmほどの黒色の片手盾、革ひもで右手に装着させている。
力を発動させなくとも周囲に冷たい風を吹かせ、ただその世界にあるだけで平均気温を3℃ほど下げる。
また使い手には冷気に対する強い耐性を与えるため、氷河期の世界でも全裸でいられる。
人の領域『復讐の拳』
任意のタイミングで発動可能。
盾に触れたものから熱を奪い去る。一瞬で20℃は温度が下がり、最大で50℃まで熱を奪える。
拳と名があるように殴りつけると同時に凍り付かせ、そのまま砕くのが上等手段。
神の領域『復讐の季節』
アビーの憎しみが爆発した場合自動的に発動、暴走状態となる。
距離や天候に関係なしにその世界の平均温度を一秒につき-1℃、下げていく。
発動中は運動、思考、一切の力を持って行かれるため行動できなくなるが、その代わりに最低気温-110℃まで低下できる。
・能力
鍛えられた筋肉は民間マーシャルアーツで得たもの、加えて多くの人を殴り馴れているため格闘戦は強い。
パワーもさることながらスタミナやタフネスが高く、憎しみを原動力にしているため精神的にもタフではある。
動植物学、気象学、化学の成績は良かったものの、それはテストのポイントを押さえていたからで合って決して得意ではない。
一方で人の考えを読み取る能力が極端にかけており、戦略戦術を組み立てることは苦手。また咄嗟の判断では反応速いがミスを犯しやすく、それに苛立ってまた次のミスにつながる。
・戦闘方法
基本は短絡的に直接攻撃で黙らせに向かう。対戦相手がいなくなってからクエストを終わらせる超好戦的スタイル。
何らかの理由で攻撃ができない場合はそのストレスを抱え込んでじっと我慢、馴れないクエストをクリアしていって、だけど負けそうになると爆発、全部を凍らせに行く。
低温環境での
「私は怒っている。誰も彼も自然をないがしろにし、その犠牲の上で贅沢を続けている。そしてそれが永遠に続くと信じている。私は怒っている。そんな人間たちに犠牲にされ、なのに何もしない、できない自然に哀れみすら抱けない。私は怒っている。だからこの盾を使い、全てに静寂の雪を降らせる。それが私の夢だ」
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