Seg 57 ハルのおとずれ -01-
ユウとミサギが
「ぅおお~い! どこ行ったんや! ミサギどーん! ユウどーん!」
「この辺には
「木戸君っ! お願いだよ、君ならミサギ君の居場所がわかるんだろ?
長身のアスカがなお見上げて
「……
「『今は』? じゃあ
「それは……」
木戸が
空から黒い何かが
ベチャァアアッ
地面を
「な……何だアレ?」
「アニマルオブレインじゃない? 別に
みっちゃんが、
「でもなんかホント動物っぽいッスよ……うわっ!?」
残されたのは、
「い、行ってみるッスか……?」
できれば
すると、みっちゃんが空を
「
明らかに話を
すっとぼけるな、と表情が語ったのを
相手はあの東条の連れだ。うっかり失礼な事を言えば末代まで
「あー、えと……話を
「いや、確かに
と、
「所長まで?」
もはや自身の耳が
「――い、お――」
全員が耳を
今度はちゃんと人間の形だと
「ごめんなさ〜い、おケガはないですかぁ?」
『って、人ぉ~!?』
周囲の木々よりもなお高いところにいると一目でわかる。
あたたかな空からふわりと
最近の天使は、どうやら人間の流行が気になるらしい。
ほんのりとネオンを感じさせつつ、
風をまとって
「どーもぉ、通りすがりの美少女でっす!」
にっこり笑う仕草は、ユウより
あまりに現実
「あのぉ、ちょっとお聞きしたいんですけど、あお――」
「すみません! この子がなにか失礼をしなかったですか?」
「ちょっと! 失礼だなんて失礼なっ! アタシは何もしてないわよ!」
「って、アイタタタ!?」
少年は、少女の頭を
「ご
「まあまあ、落ち着きなよ」
「
ニッコリ言う
「たださあ……何でその子、空から
少年は、アスカを見てギクリと表情を
研究者の顔が
「そん子ら急いでるんてよっ! あまり引き留めたらあかんぜよ!」
「ミシェル
みっちゃんと
「ええ~? そんなこと言わずにさあ――」
「ひぃっ!?」
「あーあ、行っちゃった」
「『行っちゃった』やあらへんやろ!」
「ヒッヒッ……だってあの子さあ、絶対
「そら
「はっ! そーだったよ! えー、どうしよう! ねえ木戸君、本当にユウ君たちの居場所がわからないのかい?」
心配そうに
木戸は重い口をようやく開けて、
「ご安心ください。お
言葉
◆ ◆ ◆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます