Seg 49 学び勉めて睡る刻 -02-
みっちゃんが
今まで常識と思われた退治方法をひっくり返されたのだ、当然の
「『目』の
「え、じゃあ、今まで
「うん、まとめて復活して
最悪の事態を
「いやマズイやろそれ! つか、なんで周知せぇへんねんっ!」
「だって意味ないんだもん」
「はあっ!? なんでやねんっ! 知らんと
「だーかーら、周知しても意味ない人ばかりなんだって! それって、やるだけ時間の
言っている意味が
「永続的にアヤカシを
アスカの実験は、
逆をいえば、完全
研究者として、これほど不満の残る研究結果はない。
アスカは不満気に
「
「
「そーだなー……」
ブツブツ言いながら、黒板をタップし続けるアスカ。
いくつかのグラフや
「ここだけの話、この
ガリリッとポップキャンディを
「それがアヤカシの
「だけど?」
「
てへぺろっと舌を出すアスカ。
みっちゃんが
「あ、あとアヤカシについてわかっていることといえば、鳴き声! 小さくて弱いアヤカシは、見た目通りの鳴き声なんだけど、アラミタマみたく大きく強い
「落ち着けっ……
アスカはどんどん鼻息を
みっちゃんが注意しても止まらない。
「これはミサギ君が戦った、サルやイヌのアラミタマからわかった事だよ。波長を調べてはみたんだけど、
……と、これが現
「はい、ここまでで質問のあるひと~」
「は~い、せんせえ」
再びみっちゃんが挙手する。
「ユウ君が
「……え?」
タブレットに
よく見ると、
口からはよだれの
「う~わ、見事な
「ユウどん、おーい!」
さすがに見かねたみっちゃんが、
「これはいいかも♪ ちょっとそのままにしてて」
アスカは、
それぞれの機械を
「スイッチ、オン♪」
小さなリモコンのボタンを
「えばばばばばっ!」
電流がユウの身体を
「ユウどーん!?」
「だ、だいじょぶだよ! ……たぶん」
予想以上の電流の強さに、さすがのアスカも引いてしまった。
電流は数秒おきに流れ、その
講義室の
「あれ……? ボク……」
「お、おはようユウ君」
「はい……えっと……?」
「ん? なに、コレ?」
「あーっと、君、話の
『
アスカはじっとユウを見た。
「ねえ、ユウ君……アヤカシの『目』は
「『目』の
先ほどアスカが説明し、ユウが
ひととおり話し終わると、ユウは「なんでこんなの知ってるんだ?」と
「
「マジかいなっ! うっそマジかいな!」
みっちゃんが
「感受性が結構強くないとできないんだけど、ユウ君はバッチリだね♪ よかった、これなら毎日講義しなくても、
「毎回あんな電気
「まさか。そんな
「……なあ、
「そんな事ないよ。ただ、
「うわぁ……めっさ
「そう言わずに♪ ユウ君、すぐにでも実技させないと、ミサギ君も
アスカは、ユウに向き直り取り付けた機械を
「そんじゃ、
その数秒後。
ガチャリとドアが開いたと思ったら、スタスタとユウの前に
「これを
ポケットから無造作に取り出されたのは、ブレスレットと
ブレスレットは、手作りのミサンガだろうか。深いマリンブルーに
一方、
「
「ふわあ、すっごい! まるでアヤカシ
「ユウどん、そのセリフ、ギリギリやな」
「え? 何が?」
「何でもあらへん」
「うーん、似てるけど
言って、アスカはユウの手首に巻いた。
「ブレスレットの方は、
「ボクを?」
「そう! 海のように深く
自身の
「そいじゃ、今度こそバイバーイ♪」
手を
「あの! ありがとうございますっ!」
ユウは
「あれ? アヤカシに関係することって、機械じゃ文字化けするんじゃ……?」
そのつぶやきに、アスカは
「
アスカの声は、自信に
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