Seg 34 影潜む虚ろなる場所 -01-
そこは、かつて
アヤカシが暴れまわった
先人の
ならば、仲間に
実際のところは、
「自分たちが放った
だ、そうだ。
そうは言うものの、
案の定、これまで見たことのない数のアヤカシが
不幸だったのは、アヤカシ
どちらもまた、
たとえ弱くとも、通常、
だがしかし。
手を
スタミナも
一
ミサギを見ようと顔を上げたが、そこには黒い
「ギキイィィイ!」
子ザル一
「木戸……ビビらせすぎだ。親のもとへ帰る前に
木戸は、無表情に頭を下げた。そしてすぐに、子ザルとは
――すぐ
ミサギの指示は、言われずとも伝わっていた。
◆ ◆ ◆
まだ昼過ぎだというのに、
木戸の手に
画面を見ると、『送信
ミシェルのもとへはなんとかメッセージを送信できたようだ。
ミサギの指示通り招集の
ひとまず、アヤカシのいない場所を見つけて追加で
木戸はスマートフォンをスーツの
「仕方ありません、ミサギ様が本体を
小さく
「本来ならば、
あと数センチでドームの
ガチャン、と金属音が鳴る。
すると、サルの動きに変化が生じる。いや、止まったのだ。
次の
その中心には、手に
◆ ◆ ◆
ウォード
アヤカシでも
木戸を
あるサルは酸素を
アヤカシとはいえ見た目はサル、自らの知能を
サルたちの
そのうえで
気付けば、
「ここは
サングラスの
そこにいるのは、ミサギの意思を
「ミサギ様の
低く
どこからか、
一
サルたちは、それぞれが周囲を
サルは知る
黒い
サルが
「理解できずとも結構です」
木戸は、手に持つ一本の
さらに
何が起こったのか。
木戸の言う通り、当のアヤカシたちは理解できず
数百ある
木戸がさらに
「さて、残るはミサギ様のところですね」
木戸は、スーツについた
「……おや?」
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