国王様の所とアリサさんの所へ行こう
朝起きて着替えて準備をしたら、朝ごはんを作ろう。今日はフレンチトーストにしよう。これもメープルシロップで食べたかったんだよね!
卵液に付けたパンを見ながら、ミルクティーを入れる。メープルシロップがあると、さらに美味しくなるよね。蜂蜜はヨーグルトとかに掛けるのが好きなんだよね!
そろそろパンを焼いていこうかな。バターを溶かしてじゅわ~っと良い音と香りの中フレンチトーストが綺麗に焼けていくのを見ていると、心が弾んでくるね。
『ハル、今日はフレンチトーストくま?』
「うん、そうだよ~。これもメープルシロップで食べるのが好きなんだよね!」
『それはたのしみぴよー!!』
『はやく食べたいぱん!』
みんなの分が焼けてご飯の準備が出来たら、みんなで一緒に食べ始めよう。
『ふふっ、メープルシロップで食べるの蜂蜜とまた違って美味しいぴょんね!』
『メープルシロップで食べるの好きこんっ!』
『ぼくもメープルシロップ好きぺん~』
「ふふっ、メープルシロップで食べるの美味しいよね~」
みんなで美味しくご飯を食べた後は、お片付けをしてお家を出て商業ギルドへ向かおう。商業ギルドでギルマスの部屋に案内して貰うと、冒険者ギルドのレオンさんもいた。今日も一緒に行ってくれるみたいだ。
挨拶したり話をしながら待っていると、馬車の準備が出来たので王城へ向かおう。
「そうだ、ハル。これを預けておくな。この書状があれば、ティリスの街でも商業ギルドで交渉が出来ると思うぞ」
「わぁ、ありがとうございます!」
「ティリスの街がどうかしたのか?」
レオンさんが不思議そうに聞いて来たので、ティリスの街でお店を出したいということを伝える。
「そうか、それは残念だな。王都だったら何かあった時助かったんだけどな……」
「何かあったら飛ぶこたつで飛んでくるので大丈夫ですよ~」
「ははっ、そうだな! 確かにハルなら何かあってもすぐに来られそうだな」
「ああ、ハルは今まで色々助けてくれているからな」
「これからもいつでも言って頂ければ、いつでも助けに来ますよ!」
「そいつは頼もしい!」
馬車の中でのんびりお話をしていたら、王城に着いたみたいだ。王城でいつも国王様に会っているお部屋に通されて、少し待っていると国王様が来た。
「ハル、おかえり。ハルの活躍は聞いているぞ」
「えっ!? え、えーっと……これがグラセリア国王様からの書状です」
国王様に書状を渡すとささっと目を通して、びっくりした表情をしている。
(びっくりした顔しているけれど、どうしたんだろう?)
「また色々やらかしてきたな……でも、エリクサーのお陰でとても助かった。礼を言うぞ」
「間に合って本当に良かったです」
「それとまたダンジョンを見つけて来たのか……相変わらずの規格外っぷりだな」
(そんな規格外な事はしていない……はず!)
と思っていたら、タルトにジト目で見つめられていた……。
(いや、し、してない……よね?)
タルトにやれやれって表情をされているのだけど、なんでー!?
国王様達にもため息を吐かれた……おかしいなぁ。みんなの認識がなんだかおかしい気がするのはなんでだろう?
それからティリスの街へ行ってお店をやる事なども話をして、お昼前には馬車で王城を出た。商業ギルドに戻ると、そのまま屋台に向かってお昼ごはんにしよう。
今日は串肉をパンに挟んだ物を食べよう。後はオレンのジュースにしよう。みんなの分を買ってテーブルに準備をしている間に、タルトがみんなを呼んできてくれる。
準備が出来たら、みんなで一緒に頂きますっ! 久しぶりの串肉サンドの味はとても美味しかった。
午後はアリサさんの所に行く予定だ。その後は足りない食材を補充しておこう。お片付けをしたら、まずは洋服屋さんのアリサさんの所へ向かおう。
「アリサさん、こんにちは~」
「あら、ハルちゃん達。おかえりなさい!」
「グラセリア王国もとっても楽しかったですよ~。お洋服も生地も大量ですよ」
「まあ! さすがハルちゃん達ね! 見せて貰って良いかしら?」
「後、新しい獣魔のお洋服もお願いしても良いですか?」
タルトがみんなを呼んできてくれたので、バニラの紹介をする。
「ぼくバニラなのぺん。よろしくぺん」
「まあ! 可愛いペンギンさんなのね。私はアリサよ、よろしくね。可愛いフード作るから待っててね!」
「よろしくお願いします!」
『よろしくなのぺん』
「あっ、ハルちゃん。明日には出来るわよ~」
「えぇ!? そ、そんなに早くですか!?」
「だって、バニラちゃんのだけだもの。それにこんなに可愛いバニラちゃんのフードなんて、楽しくてすぐに出来ちゃうわ!」
「ふふっ、ありがとうございます。じゃあ、明日また来ますね」
『ぺぺんっ、楽しみなのぺん!』
その後はドロップ品を見せながら、みんなでお茶にする。今日のおやつはアーモンド生地のマロンタルトと紅茶にしよう。
渋皮煮の栗を入れて焼き上げたタルトは紅茶に良く合ってとても美味しい。
「まぁ、この生地はとっても厚手で良い生地ね!」
「バッグにしても良さそうな生地ですよね」
「そうね。あら、このボタンもカラフルで可愛いわ」
「クルミボタン可愛いですよね~。コートに付いているボタンを替えるだけでも、雰囲気が変わって楽しそうですよね!」
「まあ! ハルちゃん、それは良いアイデアだわ!」
アリサさんと夕方までドロップ品を見ながら話し込んでしまった。色々参考になる話も聞けて、とても楽しかった。
アリサさんのお店を出て、お家に帰ろう。明日は、バニラのフードが出来ていたら、みんなに挨拶をしてティリスの街へ向かおうかな。
お家について、みんなが遊んでいる間に、お夕飯を作ろう。今日はラザニアとスープにしよう。ささっと錬金スキルで作っちゃおう。
材料を出して錬金すると、テーブルに準備をしてみんなでご飯を食べよう。
「明日バニラのフードが出来ていたら、ティリスの街へ向かおうか」
『良いくまね~』
『楽しみなのぴょん』
みんなもとっても楽しみみたいで、そわそわしている。街の人達へのお礼にみんなの形のクッキーを詰め合わせにしよう。あのクッキーは可愛くて私も大好きなんだよね。
材料を出して、錬金して次々にみんなの形の可愛いクッキーを作っていく。
明日はステラさんとロールさん、食材屋のメレさん、洋服屋さんのアリサさん、商業ギルド、冒険者ギルドに持って行こうかな。
沢山クッキーを作って詰め合わせにしていく。やっぱり可愛くてついついきゅんきゅんしてしまって、手が止まってしまう。
(やっぱりみんなのクッキー可愛い!!)
お菓子の詰め合わせが出来たら、お風呂に入ってブラッシングをしてもふもふタイムにしよう。
みんなをもふもふしながら、どんなお店が良いかを考える。お客様にのんびりして貰えるお店にしたいよね。
「みんなはどんなお店にしたいかな?」
『こたつが欲しいぺん!』
(バニラったらいきなりこたつなのね!)
「こたつカフェ……それは面白そうだね」
『ぼく、また運ぶのやりたいこん!』
『あっ、ぼくもやりたいぱん!』
「わぁ、お手伝いしてくれるのね。ありがとう!」
『ぼくもお手伝いするくま!』
『私もするぴょん!』
他のみんなも競うようにお手伝いしてくれるって宣言している。
(やっぱりみんな可愛いなぁ……和んじゃうよ~)
さて、そろそろみんなをもふもふっとすりすりっとむぎゅむぎゅっとしておやすみなさい!
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