火魔草の植え替え

 朝起きるともふもふふわふわがいっぱいで幸せ過ぎる~!!


(ふふふっ、みんな気持ちいいなぁ)


 なでなでしていると、みんな起きているのに起きない! ちらっと私を見てやってアピールをされる。そんな可愛い事されたら、ひたすらなでなでするしかないじゃない!


(可愛いし、気持ちいいしステキなもふもふです!)


「ふふ、やっぱり温泉は楽しかったね~」


『そうくまね~。温泉気持ち良かったくま』


『温泉大好きぴょん!』


『また来たいぱんね~』


「そうだね。また温泉あったら宿に泊まろうね!」


『やったぱん~!』


『ぼくも温泉気持ち良かったのこんっ!』


 みんなとお話をしながら着替えて、宿を出る準備をしたら食堂へ行ってみんなでご飯を食べる。ご飯を食べたら手続きをして宿を出る。


 今日はタルトだけ私の肩に居て貰って、みんなはバングルのお部屋で遊んでいる。人数が増えて全員連れているのも大変なので、バングルのお部屋で遊んで貰っている。ちゃんとこたつは温かくしてきたよ!


 タルトと一緒に南門へ向かい、門番さんに手続きをして貰い外に出る。今日も飛ぶこたつで飛んで帰るので、門から少し離れてから飛ぶこたつをアイテムボックスから出す。


 飛ぶこたつに乗り込むと、ゆっくりと浮かばせる。王都に向かって出発! やっぱりこたつは温かくて良いね~。とってもぬくぬくぽかぽかと気持ちが良いです!


 温かい紅茶を出して、のんびりお茶をしながら王都へ着いた。街の中に入ると、まずは冒険者ギルドに向かう。ここでもタルトを肩に乗せている。危ない時は教えて貰いながら進んで行く。


 冒険者ギルドで依頼達成の手続きをして貰ってから、商業ギルドへ向かう。受付のお姉さんに声を掛けて、ギルマスの部屋に案内して貰う。


「ただいま帰りました」


「おう、ハル! お帰り、どうだった?」


「土を持って帰ってきましたよ」


「じゃぁ、これから王城へ向かって火魔草をまた植えて貰って良いか?」


「はい、大丈夫ですよ」


 馬車が来たら、王城へ向かう。今日はお料理はしないので、そのまま火魔草を植えている所まで飛ぶこたつで移動する。


 火魔草を植えている場所に行くと、ほとんど枯れている。土を出してまずは土を入れ替えよう。


『ハル、土なら任せるくまよ~!』


 バングルのお部屋から出てきたひぃろが、土魔法で土を入れ替えてくれた。私も火魔草を出して、錬金スキルで増やして植えよう。きちんと思い浮かべてから……。


「錬金!」


 火魔草を植えるのに成功した。これで育ってくれると良いなぁ。


『ふふ、枯れているのはまかせるぴよー! 再生ぴよ!』


 枯れていた火魔草はライチが再生してくれた。再生してくれた火魔草は使ってもらう事になった。火山はまだ暑かったから、ポーションで使ってもらえると嬉しい。


「ハル、ありがとうな。これで育ってくれると良いんだが……」


「そうですね。後は暖かい方が育つみたいなんですよね。次ダメそうだったらそこを考えてみないとですね」


「そうだな。出来たらこれで育って欲しいが……」


 植え終わったので、馬車で商業ギルドへ帰って来た。依頼が終わったので、今日はこの後はのんびり王都をお散歩しようかな。


 シフォンは王都初めてだから、シフォンとタルトを肩に乗せて王都を歩いて行く。


『ハル、人がいっぱいこん! 美味しそうな匂いもするこん~!』


「ふふ、屋台のご飯も食べようね!」


『うれしいこん~っ!』


 にこにこのシフォンがとっても可愛い。そして私の肩でしっぽをぶんぶん振っているシフォンが可愛くてもふもふしたいっ!


 屋台でお昼ごはんを買って、みんなでお外のテーブルで食べようかなぁ。みんなが好きなドーナと鉄板焼きにしようかな。シフォンも気に入ってくれると良いな。タルトとシフォンにみんなを呼んでもらっている間に、屋台でジュースも買って準備しておく。


 みんながバングルのお部屋から出てきたらテーブルに乗せてあげて、一緒にご飯を食べ始める。


『ハルっ! このドーナ美味しいこんっ! それにこっちも美味しいこん~!!』


「ふふっ、気に入ってくれて嬉しいよ。みんなもこれ好きなんだよ~」


『ぼくも好きこん!』


『いつ食べても美味しいのぱんよ~』


「そうだよね~」


『ハル、ドーナおかわりぴよっ!』


「はい、どうぞ~」


『鉄板焼きもっと食べたいぱん!』


「ふふ、いっぱい食べてね」


 のんびりとお昼ごはんを食べる。食べたらお片付けをして、またシフォンとタルトを肩に乗せて街をお散歩する。ひぃろ達はバングルのお部屋のこたつでのんびりしている。


「明日はどうしようか~?」


『なにをしようぱんね』


『ハル達はいつも何をしてるこん?』


「うーん、楽しい事ばっかりだよね」


『そうぱんね。依頼も楽しいのしか受けてないぱんね』


「あはは、確かにそうかも!」


『ふふ、それは楽しそうこん!』


「じゃぁ、楽しそうな依頼がないか見てみようか?」


『行ってみたいこんっ!』


 街をお散歩してから、冒険者ギルドで依頼票を見てみよう。冒険者ギルドに着いたら、中に入って依頼票を見てみる。


「うーん、何か楽しそうなのないかなぁ」


『ふふふ、何かあるといいこん』


『今日は特に目につくのがなさそうなのぱん』


「そうだねぇ。あっ、そうだ! 確か王都の近くにダンジョンがあったよね?」


『あっ、そういえば港から帰ってきたら行こうって言っていたぱん!』


『ダンジョン行ってみたいこんっ!』


「よし、じゃぁ明日からダンジョンへ行こう!」


 明日からの予定が決まったので、お家に帰ってお夕飯を作ろう! 今日は何を作ろうかなぁ。シフォンにも美味しい物を沢山食べさせてあげたいな。


 お家に着いたので、こたつの中を温かくしてからお夕飯を作り始める。今日は唐揚げにしようかな! 味噌と普通の2種類作ろうかなぁ。それと具沢山のスープを作ろう。唐揚げもココ肉と豚肉にして多かった分はアイテムボックスに仕舞っておこうかな。


 スープを煮ている間に、タレに漬けておいたお肉を唐揚げにしていこう。次々に揚げて、準備が出来たらみんなをテーブルに乗せてあげる。


 みんなでご挨拶をして、食べ始める。


『とっても美味しいこんっ! こっちとこっち味が違うけど、どっちも美味しいのこんっ!』


「良かった。今日は味噌と醤油の唐揚げなんだけど、他の味付けでもできるから今度また作ろうね」


『やったこんっ!』


『ふふ、美味しいくまぁ』

『美味しいぴょんね!』

『スープも美味しいのぱん~』

『おいしいぴよー!』


 みんなで仲良くご飯を食べて、お茶もしようかな。


『ハル、このおやつが出てくるのどれも美味しかったこん!』


「ふふ、喜んで貰えて良かったぁ。好きな時に食べて良いからね」


『ありがとこん!』


 みんなの分もテーブルに運んであげて、のんびりお茶をする。


「そうだ、明日からダンジョンに行こうかと思っているんだけど、どうかな?」


『行きたいぴょん!』

『行くぴよー!』

『行きたいこん!』


「ふふ、じゃぁ明日は朝からダンジョンに行くよー! ここのダンジョンもまだ誰も踏破して無いみたいだよ」


『ふふふ、ダンジョンクリアしちゃうぴょんよ!』

『がんばるぴよー!』


 みんな気合十分みたいで、ダンジョンもクリアしちゃう気がするね。楽しく行って来よう! のんびりお茶をした後は、お風呂に入ってもふもふタイムだ!


 シフォンも温泉で楽しかったからか、お風呂ですいすいーっと泳いでいた。泳ぐとしっぽも揺れて可愛かった。


 お風呂からあがって、ドライヤー魔法で乾かしてあげてから、お布団の上でブラッシングタイム!


(きゃーっ! みんなのもふもふも気持ち良いけれど、シフォンのもふっもふのふさっふさの身体はもっと気持ちいいっ!)


 ブラッシングした後はベッドにクリーンを掛けてから、みんなともふもふ遊ぶ。


「ふふふ、みんなふわっふわだねぇ」


 みんなをもふもふっとすりすりっとむぎゅむぎゅっとしておやすみなさーいっ!

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