『オオカミ少年』

「ちょっ、助けて!」

焦りに満ちた悲愴な声が響いても、

皆やれやれと呆れたように首を振るだけだ。

誰も本気になどしない、まるでオオカミ少年。

目の前の狼は牙を隠して、品行方正に甘いマスクで笑う。

「ふざけてないで、早く行こう?」

本気を嘘にしてしまう腹黒狼の手腕は秀逸。もう絶体絶命だ。

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狼に食べられちゃうお話(笑)

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