ASMRな彼女は肯定し続ける
うるさい!ミント
プロローグ 出会い
子供の頃から絵を描くことが好きだった。
自分で言うのもおかしい話だが中学二年生になる頃には大人顔負けなほどの絵を上手く描けるようになっていた。
僕が描いている絵は俗にいう『二次元イラスト』と呼ばれるもので決して褒められる様な趣味ではなかった。
僕はそれをイラストコミュニケーションサイトに投稿する生活を送っていた。
このことは友達に話しこともなければ家族にすら話していない、こんな状況を高校一年まで続けたある日。
一件のダイレクトメッセージが僕を震わせた。
「突然のメッセージ失礼します。私は動画配信サイトで動画の投稿をしている梨乃(りの)と言うものです。私はボイスドラマを主に投稿しているのですが、どうしても葵さんの描いたイラストを使わせていただきたくメッセージを送らせていただきました。よろしければ、許可を頂けないでしょうか。」
僕は二つ返事で「いくらでも使ってください!」と送り、この興奮を抑えるためにあめを口にくわえた。
「風呂入ろ」
これが僕と梨乃さんとの出会いだった。
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