井の中の蛙は大海を知らない。だが、希望を抱く。
美野新一
第1話 余命宣告
「残念ですが、貴方の余命は持って2年です。」
高校2年の冬、俺は余命宣告を受けた。どうやら、完治する確率は極めて低いそうだ。
「このまま手術をしても、効果は延命程度ですが、手術は行いますか?」
医師の先生に延命治療として手術を勧められた。俺の爺ちゃんも昔この質問をされたらしいがそこまでして生きながらえたくないと言って死んだ。でも俺は爺ちゃんと違って16年しか生きてないからな…。まだ生きていたい。
「是非、手術をお願いします。俺には夢があります。その夢が叶うまで、俺は死ぬつもりはありません。だから余命なんて気にしません。治る確率が低くても、1%でも希望があるのなら、俺はそれを信じたい。」
正直に言って余命宣告を受けた時、落ち込まなかったと言うと嘘になる。だが、100%治らない訳では無い。ならば1%でも0.5%でも治る確率を信じて当ててやろうじゃないか。
そして必ず夢を叶えてやる。
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