勇者一行は魔王と対峙する！

はじまりはじまり

これは、千年も前のこと。

この世界には、魔術という強大な力が存在した。

そして、人々を守らんとする光と、世界を壊そうとする闇がいた。

魔術は、この世界に潜む闇に抗う術（すべ）として、万物を司る神々が人間に授けた力。

しかし、その力を人間は私利私欲の為に使った。

大地は荒れ果て、沢山の血を流し、悲しみや憎しみなどの負の感情が降り積もっていった。

やがて世界の闇が活発化していき、人間を、世界を脅かすようになった。

その闇の筆頭とされた化け物の名を、病魔（びょうま）と呼ぶ。

これを危惧した神々が、崩壊しつつある世界を救う救世主を探し出した。

ある森に、気絶した少女がいた。

ある一人の神は少女を見つけ、病魔から彼女を匿った。

そして、少女にこの世界の危機を告げ、世界を救う役目を与えた。

神々は、少女のためにこの世で唯一の魔術とは異なる『魔法』という力を作り上げ、授けた。

そして、万が一のためと、神々の力が込められた宝–––––––神玉（しんぎょく）も授けた。

神々はこの少女と他三人の少年を、救世主として旅に出させる。

幾多の危機を乗り越え、魔王城に着いた彼らは、乗っ取られ暴走する魔王を止めるべく立ち向かう––––––