第14話 独り

君と僕との間にあるものは


 ただ……空間 何もない空間

 その虚しさが その寂しさが

 僕には耐えられない



君に僕の愛を伝える方法は ないものか


 もしそこに 障害物があったら

 ぶち壊して進む勇気も

 生まれてくるだろうに

------

(独り言)

なんだか、焦っていますよね。

いらついている状態ですよね。

手をつないで歩きたいくせに、混み合う映画館の中で体を密着させたいくせに……。

―― 当時の映画館では立ち見が当たり前だったのです。とに角、人人人でした。

娯楽の少ない時代でしたからねえ。

前にも書きましたが、rolling age なんですよね。

蒼い青春時代なんですよね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る