第47話 三姉妹

「はあ、もう朝か」


 俺は眠い目を擦りながらふかふかした豪華なベッドに身を起こす。

 一週間も居れば、ただでさえエキセントリック家の大きなメインの建物以外の広大な庭と幾つもある離れ、馬小屋や物置小屋とかのちょっとした建物の中までだって囚われ人の有無を調べられる。

 立場上、屋敷の誰かにいちいち案内してもらうって手間は面倒だったけど、変に怪しまれないようにそうしてもらった。


 ゼノニスはいなかった。


 さすがに全部の部屋には踏み込めないから個人的な部屋なんかは探索の魔法でこっそり調べたけど、もしも強力な隠匿の結界が使われていたり壁が分厚かったりして遮蔽物が大きいと探知は難しかったかもしれない。

 これが師匠レベルだと遥か彼方の映像をハッキリと目の前に映せるんだから、つくづく魔法の能力アップは重要だって思う。あとは個人の得手不得手にもよるか。


 魔法と言えば、エキセントリック家の皆は魔法を使えないようだ。 


 ちょっと前までの俺みたいに隠しているなら別だけど、卿も夫人も三姉妹もそんな素振りはない。特に夫人と姉妹のうちの上二人は性格的に隠せないだろうしなー。

 だから普通人でも使える魔法具を屋敷の保管室に沢山仕舞ってあるんだと思う。魔法具だけで軽く一財産だよ。生憎採掘関係で万一の時にと準備していた物なのか重い物を浮かせたり骨折くらいなら治せる程度の治癒魔法関連の物が大半で、ゼノニス捜しに役立ちそうな物はなかったけどさ。

 ただ、エキセントリック卿は魔法使いにコンタクトできない限定的な場合にのみその使用を許可すると屋敷の皆には公言していたらしい。普段必要な時には魔法使いに依頼をしているんだと。

 一方、夫人のマリアンヌには何と子飼いの魔法使いがいる。

 でも能力的には在野の魔法使いなんて大半が標準以下だ。優秀なのは王国軍の方で早々にスカウトするし、軍人じゃなくとも民間でも有名所の冒険者ギルドに属していたりするから、貴族に個人的に雇用されるってのは余り聞かない。つまりは国にも民間にも雇ってもらえなかった微妙なレベルって言っていい。よって警戒する必要はなかった。


 敢えて警戒する必要があるとすれば、三女シルビアだ。


 正直な所、俺は例外的にこのシルビアだけは未だ百パー確証を持って非魔女だとは言い切れなかった。


 何しろ彼女は自分の部屋で密かに魔法具を使っている。


 魔法の種類を探ってみれば急冷や発熱、燃焼系の魔法具みたいだけど、自分で魔法を使って誰かに魔女だってのの尻尾を掴まれると困るから魔法具を使っているのか、それとも本当に魔法を使えないから魔法具を使うのかまだ判断できないでいた。


 それに俺にニセモノって言ったのも彼女だ。


 何をどこまでどう知っているのか、この家で唯一の謎めいた人物だよ。


 とまあ、以上を踏まえつつ俺はゼノニス捜索を続けている。

 今日までの間、密かにラキア金山にも何度か行ってみたけどやっぱり手掛かりはなく、あのムキムキマッチョなツルハシ老人との遭遇もなかった。いつになく内心ドキドキだったけど、良かったのか悪かったのか……。

 山に慣れているようだったし、もしかしたら誰にも内緒でサバイバル生活を送っているのかもしれない。どうにかして落ち着いてもらって彼から金山の話を聞いておいた方が良いのかもと思わなくもない。ただめげずに宥められる自信は果てしなく皆無だよ……。


 もう一つ、金山の魔物については完全に後回し決定だった。


 何しろやる事が多すぎて討伐している暇がない。


 まず昼間はゼノニスに色々と教え込もうと張り切ったエキセントリック卿から領地の至る所に連れ回されてほとほと疲れる時間を送っている。まあ新鮮な部分もあったけど、ぶっちゃけ俺が学んでも仕方がないって思うと、ゼノニスにも卿にもちょっと申し訳なかった。

 今日まで外出と屋敷や敷地内の捜索に掛かりきりで、金山の奥深くにまで入っている時間がないってわけ。

 俺がここに派遣された一番の目的は卿の回復だったから、俺がゼノニス捜索にそこまで骨を砕く必要は本当はないんだろうけど、気になる性分なんだから仕方がない。ダーリング侯爵の方も俺に全面的解決までは期待してないと思うしなあ。

 とは言っても、ゼノニスは一向に見つからないから当然焦りも生まれてくる。


 あと二日三日でゼノニスを見つけないと本当に彼の身が危ぶまれる気がしてならない。


 何となくだけど。


「はあ、ここまで進展がないとなると……もしかしたら一度金山の奥に行ってみるべきかもな。よし、今夜は徹夜決定」


 そう意気込んで俺はいそいそと広いベッドから降りると、使用人の誰かが来る前にと一人で身仕度を始めた。





「ああーら御機嫌ようゼノン。朝から地面とキスするのがあなたの趣味なのかしら~?」

「アハハ奇特な趣味を持った弟ができて退屈しないですわよね、お姉さま!」

「ホントですわ~! オホホホホ!」

「…………はははは、姉様方のお気に召して光栄です」


 無理やりの笑みを浮かべつつ、心で密かに中指を立ててやった俺はエキセントリック家の長女キャサリンと次女アリアに見下ろされる形で中庭に這いつくばっていた。

 鼻がじんじんと熱くなって、奥からたら~りと鼻血が一筋垂れてきたのが自分でもわかる。


 食事前に朝の散歩でもするかって中庭を歩いていたら予想に反して二人が颯爽とご登場したんだよ。


 巷じゃ貴族は朝が遅いって言うけど、それは大体大人たちの話でこの二人は子供だからか早起きだな。

 庭師たちが丹精込めて世話をしている中庭は見事の一言に尽きる。そんな場所での小鳥囀る爽やかな雰囲気が台無しだった。

 嘆息を堪え超絶面倒臭いのを我慢して礼儀正しく「おはようございます姉様方」って挨拶して横を通り過ぎようとした矢先、俺の足を次女が引っ掛けたって次第。

 伯爵の耳がない場所での嫌味はこれまでの短期間にもう忘れるくらいに何度もあったけど、口だけじゃなくこんな幼稚な嫌がらせをしてくるなんて思っていなかった俺は、完全に不意打ちで見事にすっ転んだ。魔物相手の反射神経もどこ行ったよって感じの無様な油断だった。あーくそ。

 しかも中庭って言っても花壇や芝の上じゃなく遊歩道上だったから地面は石畳。

 めっちゃ顔面が痛かった。そりゃ鼻血だって出る。


 不格好な笑みと共に生理的な涙を目に浮かべた俺はしかし「このクソ女」なんて暴言を吐いて睨み上げ……たりはせず、思い切り慄いた表情を作って長女キャサリンの足に取り縋った。


「キャシー姉様ご免なさい。俺の不注意で長いおみ足に躓いてしまいました。俺のせいでお肌に傷なんて付いていないですよね? ねええっ!?」


 鼻血を拭ったのと地面で汚れた手を何食わぬ顔でドレスの裾に擦りつけながら涙目で見上げれば、


「ちょっと放しなさいよ! 今のはリアの足よ! 馴れ馴れしくキャシーなんて呼ばないで頂戴!」

「……それは親父殿の前でもですか? 俺、切り替えって苦手なんです」

「くっ……好きに呼べばいいわ!」


 エキセントリック卿の前では友好的な態度を見せているこの姉妹だ、父親を出せばイチコロだな。子ウサギみたいな無害な目をした俺へと長女キャサリンは憎々しげにした。


「わーいキャシー姉様太い腹~!」

「は!? 太くなんてないわよ!」


 キレてる長女はとりあえず無視して今度は次女アリアへと振り返ると、今度は次女アリアの足に涙ながらに取り縋った。


「ごめんなさいリア姉様のおみ足だったんですねえええーッ! こんな立派な大根足を間違うなんて俺の目は節穴でしたあ!」

「大根足ですって!?」


 ……こんな姿、アイラ姫には絶ッ対見せられない。カッコ悪いとこを見せたくない。勿論小馬鹿にしてくるだろうノエルにも。

 姉にしたように拭き残した鼻血と手の汚れを擦りつけていると、次女は姉同様に嫌いな毛虫でもくっ付いたような顔をした。


「気持ち悪いわね! 放しなさいよ!」


 しかもこっちは俺を蹴っ飛ばすようにして足から手を離させる。

 俺は涙の線を引いてあーれーってな感じで再び地面に突っ伏した。


「ふん、ゼノンにはその位置がお似合いよね。キャシー姉様」

「全くよ。わたくしたちを差し置いてこの家の財産を狙う不届き者に天罰が下ったんだわ」

「文句があるなら言ってごらんなさいよ?」

「ねー。ほらほら遠慮なんて要らないわよ」


 嘲笑と挑発も露わな義理の姉二人へと、顔だけを起こした俺はへらりと気弱な笑みを浮かべる。


「お二人の散歩の邪魔をしてごめんなさい」


 反省したようにすれば、そんなお二人は急激に白けたお顔になった。

 ここで俺が喚いたり怒ったり殴りかかったりすれば、ゼノニスが如何に後継として相応しくないか告げ口もできるんだろうけど、へっそんな子供染みた手に乗るかよ。


 俺は俺でゆっくりと起き上がる振りをして俯くと、その顔に邪悪な笑みを浮かべた。


 二人からは見えないから次に起きる事象が俺の仕業だってのは気付かれる心配はないだろう。

 中庭じゃちょうどヒバリかヒヨドリか何かの小鳥が枝から飛び立ってったところだ。

 ふふふ、ジャストタ~イミ~ン……!

 呪文要らずの俺は小鳥に向けてちょちょいと魔法を使った。勿論小鳥を傷付けるつもりはない。

 少しだけ代謝を促してやっただけだ。


 そして小鳥から何かが落ち、俺はすかさずその物体の軌道を変えてやった。


 ベチャッ、ポトッ。


「「へっ?」」


 頭頂部に何かが落ちてきた感触に、意地悪姉妹は揃って手をやった。その手にべとっと何かが付着したのを悟り、色合いや臭いから信じたくない現実を悟る。


 ――自分の頭上にほやほやの鳥のフンが落ちてきたってな。


「「いやあああーーーーッ!」」

「すごいですね! 俺はまさにミラクルの目撃者になりました!」

「何がミラクルなのよ!」

「嫌だもう何これ汚い~~~~ッ」


 俺は目をキラッキラと輝かせた。


「ほぼ同時にお揃いで鳥のウンコが降って来るなんて、姉様たちは何てウンコあいやウンのあるお二人なんでしょう。俺みたいな不肖の弟を気に掛けてくれたからこそ、神様が褒めて下さったんですね!」


 俺が無害そうな満面の笑みを浮かべると、まさか俺がやったなんて思い付きもしないからこそ行き場のない怒りをぶつけられず、二人は羞恥と怒りに顔を真っ赤にして踵を返して走り去っていく。暴言をぶつけたらぶつけたで、使用人たちはもう皆起きてるし廊下からここは丸見えだから二人の立場が悪くなるだけだもんなあ。

 食卓が臭いと食欲減退するからきっちりフンを落としてきて下さいねー。

 俺は微笑んだまま右手を軽く振って見送った。


「……いてて。ああ何だ擦り剥いてたのか」


 俺にしては何とも可愛い報復に夢中でたったの今まで痛みを感じなかったけど、さっき転んだ拍子に手の腹も怪我したらしく薄く血が滲んでいた。

 治癒魔法で治そうかとも思ったけど、中庭なんて目立つ場所で不用意に魔法を使うのは危険だ。部屋に戻ってシオンからもらった薬草でも塗っとくかなあ。


 そう思って引き返そうと回れ右をした俺の視界の先に、三人姉妹の三番目、ゼノニスの唯一の異母妹シルビアの姿があった。


 何だ、今日は三人姉妹揃って中庭に出てきたのか。ってかシルビアがこうやって部屋から出てきたのは初めてだ。食事時か夫人に呼ばれてじゃないと部屋から出てこないのに。

 俺の魔法がバレたわけはないだろうけど、口数の少ない彼女も姉たちに便乗して何か嫌味を言いに来たんだろうか。俺は無難にやり過ごそうと控えめに微笑んだ。


「ええと、お早うシルビア」


 相変わらずの俯き気味に無言で傍まで来た彼女は俺の手に何かを握らせてきた。


「え? 何?」


 見れば小瓶に入った液体状の物だ。


「……治癒ポーション」

「え?」


 俺がキョトンとすると、シルビアは俺の手をじっと見つめた。


「その手と、鼻血、治した方が良いわよ。じゃないとお父様が酷く心配するから。また倒れられたら嫌だもの。お父様のためにもそれ早く治して」

「あー、うん、まあ、そうだよな……ありがと」


 でもさあ、これは本物のポーションなの?

 毒薬じゃないの?

 だってこの家の女たちは俺の存在が邪魔なんだろ?

 俺が服用を渋っていると、シルビアは少し気分を害したように目を細めた。


「毒なんて入ってないよ。あなたを殺したら今度こそお父様だってショックで死んじゃうかもしれないもの。そんなのは嫌だから殺さない」


 俺の手から強引に小瓶を取った彼女はそのコルクか何かの蓋を開けると自身の掌に少し垂らしてそれを嘗めた。


「ほら大丈夫でしょ。だから飲んで治して」

「……わかったよ」


 瓶の蓋を開けたおかげで中から微かにそのポーション独特のにおいが香ったおかげで、俺もこれが毒じゃないってわかった。


 明らかに正しい手順を踏んで精製されたポーションだった。


 こいつはポーションの中でも効能も高く値も張る物だけど、金持ちのご令嬢の部屋にはわんさとあるのかもしれない。俺のこの程度の怪我なら飲めばものの数秒で完治する。


「親父殿には今のこと黙っててくれよ?」

「当然よ」


 シルビアは用件が済んだのか、さっさと背を向けて中庭を後にした。

 本当は何か用事があったんじゃないのかな?

 じゃなきゃ外になんて出てこないんじゃないのあの子?

 折悪しく俺が虐められている場面に遭遇しちゃったから仕方がなくポーションを渡してくれたんだと思うけど、用件を話す気が失せちゃったのかもな。

 まさかこの屋敷で一番警戒している相手から気遣われるなんてな。


 でもシルビアはエキセントリック卿を大事に思ってるのは何となくわかった。


 俺はしばし複雑な気分で小瓶を見つめると、一つ息をついてから一気に飲み干した。





「…………あいつは馬鹿なの? 結局は私の言葉を本当に信じて毒かもしれない物を飲むだなんて」


 去ったと見せかけて物陰からエイドの様子を窺っていたシルビアは、理解できないような当惑の表情を浮かべた。

 勿論毒を渡したわけではないが、八割方彼は棄てるだろうと思っていたのだ。

 直前で姉たちから嫌がらせをされたばかりだと言うのに警戒心の欠片もないのだろうか。そもそも知らない場所で生活をし始めて間もないのに、屋敷内のあちこちを歩き回ってすっかり馴染んでいる。

 さっきはついつい気の毒に思ってポーションを渡してしまったが、大した怪我でもないようだったし必要なかったかもしれない。


「肝が据わっている、いいえ図々しい男なのね。何しろ……平然としてゼノニスの偽物を演じているのだもの」


 この件は父親のよき友人たるダーリング侯爵が一枚噛んでいるようなので悪い方向での成り済ましではないだろうとはわかるものの、シルビアとしてはやはり思う所はある。侯爵の目的の一つは父親の精神的な安定だったのだろう。それによる病状の回復を見込んだに違いなく、侯爵の思惑通り父親は元気になった。

 そこには感謝している。だからこそこのゼノニスは偽物なのだと屋敷の誰にも告げていないのだ。そうでなければとっくに食事の席で暴露していた。


「だけど、他の目的があるとすればそれは何なのかしら……」


 シルビアの頭では見当も付かない。

 しかしどうせ嘘つき少年を連れてきた所で現状は変わらないだろうと彼女は思う。

 強欲な母親は彼を今の所は本物と信じている。故に有力な後継者を排除しようとして彼の身には危険が生じるのだ。偽物とバレればすっかり得意気にして断罪するだろう。


「どちらにしても彼に良い事なんてないはずなのに……」


 大人たちの思惑に翻弄される少年を思えば同情心が湧いたが、即座にそれを掻き消した。

 たとえ偽物が死んでもシルビアには関係はないのだ。

 自分が今最優先ですべき事は別にある。

 運良く偽物がその時間を稼いでくれているのだ。少しでも長く彼が母親の目を引きつけてくれればいい。


「だから、この先も擦り剥いた怪我の面倒くらいは見てあげてもいいけど……」


 ともかく今日も早く作業を始めなければと、彼女は部屋への道を急ぎ戻るのだった。





 その日、俺はエキセントリック卿と共に街中に出た。今日も領主業のお勉強だ。

 事業提携をしているという店の前に馬車を停め、通りに面したその店に入ろうと道端を歩いていた時だ。


「――エイドくん!」


 背後で誰かが俺と同じ名を呼んだ声が聞こえた。

 まあそりゃどこにでもエイドなんて名はいるもんな。今の俺はエイドじゃなくゼノニスだから間違っても振り返らない。


「エイドくーん! エイドくーーん! エイドくーーーーん!」


 おいおいこの街のエイドって奴、さっさと呼び掛けに応えてやれよ。名前だけじゃなくこんなシオンみたいな声の友人がいるなんてのもホント偶然だし。


「エイド君ってば、そこの黒髪の!」


 でもこの声、本当にすごくシオンにそっくりだし、エイドって相手も黒髪なのか。ははっ偶然にしても俺と符合し過ぎて…………――んッ?


 呼ぶ方も呼ばれる方も一体どんな奴だろうと思って後方を一瞥した俺は、フリーズしそうになった。


 だってさ、通行人たちの合間を縫ってこっちに近付く相手に見覚えがあったからだ。


 はしゃいだように弾んだ足取りで灰色の髪を弾ませるのは、同郷同い年の少年だ。


 ――シオン!? 何であいつがここにいるんだ!?

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