第202話

授業、頑張った……。

今日最後の授業終わりのチャイムを聴きながら切実に思う。

俺は今日、1時間たりとも寝なかった。


眠い、眠い、そんな感じにぐるぐる眠気が頭の中で反芻されて最悪な気分だったけども頑張り切った。

そのおかげで少しは周りに追いつけた気がしなくもない。

これが気のせいでないことを祈りつつもただ純粋に疲れを享受する。


「このあと部活……。」

普段は楽しみで仕方のないこの時間だけども今日は勉強、授業を頑張りすぎた。

もう、絵を描く集中力なんてものが消えてなくなってしまった。


そんな体を引きずって部室に辿り着く。

先輩たちはまだ来ていなかった。

だからというわけではないけどとりあえずはゆっくりしようって思って奥の部屋に荷物を置いてのんびりする。


自分の絵の進度のことなんて、忘れてしまっていい、本当に忘れてしまいたい。

一刻も早く、忘れなければのんびりできない。


「はぁ。。。。」

自然とため息が漏れてしまう程度にはまずい状況が続いていく。

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