第200話

準備していた通り、いつも通りの朝が来た。

例えばアラームで起こされることとか、朝ご飯を慌ただしく食べることとか。

いろんなことをいつも通りやってきた。


いつもと違うところは今日の学校は少し楽しみだということだけ。

俺は昨日予習をした。

復習はしてないけども、多分なんとかなる。

何よりも予習をした。

だから今日の授業はきっと理解できる。


だから今日の学校は楽しみだ。


でも、今日も今日とても家を出る時間はいつも通りギリギリだ。


そして滑り込みで教室に入り、亀谷君と少し話してから授業開始のチャイムがなる。


そして肝心の授業が始まった。

……昨日やったものは復習だったらしい。

しかも基礎。

前提に話が進んでいく。

意味がなかった訳ではない。

ただ思っていたほど効果がないだけで……。


少し、本当に少しだけ元気がしぼんだ朝の始まり。

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