第190話

1限目のノートは2限目までの間に大急ぎで書いた。

それはいいけど急ぎすぎて読めないノートが出来上がった。

2限目はプリント授業だから後でいいってことで後回しにして他の授業を全力で仕上げる。


1限目のノートの無駄というミスを再びしないためにも綺麗に書いていく。

「そういえば、1限のノートをさっき書く意味ありました?」

次に1限のノートを使うのは明日の午後。

つまり今日の放課後、明日の朝、明日の昼休み、3度もノートを作るチャンスがあったのにも関わらず……。

結構自分のお馬鹿さに傷つくとともに、思っていたよりも焦って固定概念が表に出てきてしまっているんだと実感した。

教えてもらって初めて気づいたけど確かに1限が終わってしまった今、3限目のものが最重要課題だったのに何も考えてなかった……。


そのせいでノートを一ページ無駄にしてしまった。

まぁ極論ノート使うのって、テスト前のラストの詰め込みだけだしって強がってみてもショックは大きい。

泣く泣く、どうしようもなくてノートはぐちゃぐちゃに書いたままになっている。

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