第180話

夢中になって気づくと外が真っ暗になっていた。

俺の中では一時間くらいやってた認識だったけどもうすでに三時間近く経っていた。

やっぱり作品を先輩のと見比べた時に差はすごいことになっている。

現実を叩きつけられた気分になって少し、ほんの少しだけ萎える。

「あ、もうこんな時間か……」

今日の部活も終わりにしようか。

そんなふうに先輩が声をかけているので俺も片付けを始める。

片付けの手際とかも先輩はめっちゃ早い。

何往復もしないで一回でそこにあるもの全て運んでいる感じ。

俺もあと一年位頑張ったらあれくらいになれるのかな……。


「大通くん、今日でどのくらいまで進んだ?」

「えっと、完成まであと少しってところくらいまで進みました。」

「OK〜。じゃあ明日からもその調子でね!!」

そんな会話をしながら片付けを進めて10分。

何とか全力で終わらせられた。


ぁー疲れた。

けど満足感のある疲れだ!

マラソンを頑張って完走しきった時みたいな達成感がある。

まだ作品も完成してないけど……。

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