第179話
授業が始まり、なんか絶対誰も聞いていないであろう説明をされ、名前の順でテストが変えられ始める。
教科は一番できなかった英語。
こればっかりは単語力が試される者だから無理だった……。
俺の名前の順の位置はめっちゃ前だから結果を見るのが早い。
……帰ってきてしまった。
45点。
何点から赤点か分からないけど…これは赤点は回避した気がする。
でもめっちゃ怖くてどきどきした。
こんな何にも勝る恐怖をあと6回くらいやるとなると俺の心臓が持つか不安になってくるけれど……どのみちこの恐怖には打ち勝たないと行けない。
わかりきっている。
その恐怖に耐えること4回。
今日は四つのテストが返ってくるだけで終わった。
まだ赤点がないから部活に行ける。
テストだの何だので慌ただしくてゆっくり部活できるの久しぶりかもしれない。
楽しみだなって感じで美術室の扉を開ける。
そこに広がるのはいつも以上に散乱した画材たち。
普段は準備室に封印されて出てくることのない大量の画材がところ狭しと転がっている。
何事かとも思ったけど黒板に貼ってあるプリントを見て納得。
もう直ぐコンクールに応募締め切り前だった。
「あっ、来てたんだ。この部屋今、こんなんだけどいつも通り書いていってね。」
水彩用のバケツに水をチャプチャプ言わせながら持っている先輩が帰ってきた。
気を取り直して俺も自分の作品を完成させていく。
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