第177話
30分くらいかけて大量にあったメダルを全部使い切って財布の中身が心なくなってきた…。
いくら月末で金が少し、本当少しだけ余っていたからって調子に乗って使いすぎた……。
流石に節度は守ったと思ってる。
明日からの生活費に困るほどではないけど確かに金欠。
「じゃあそろそろ帰りますか…」
「ですね……。」
亀谷くんに声をかけた時の元気のなさが今日の負けを伝えてくれている。
亀谷くんは確かクレーンゲームのところにいたはずだけど……手ぶら。
その様子から何があったのかを察する。
向こうも俺の現状を察してくれて何も言わずに狂ったように笑い合う。
ゲームセンターにはもうしばらく来たくない。
この派手な音がトラウマになる。
しばらくはゲームセンターに近寄らないと心に誓い、帰宅する。
亀谷くんとは路線が違うから駅までゆっくり話しながら行く。
「いやー今日は楽しかったですね」
「うん。でも今度遊びに来る時はゲームセンターじゃないところにこようね……。」
「そう…だね」
辛く悲しい締めの遊びだったけど…道が別れて話す人がいなくなると急に寂しくなって来る。
明日も亀谷くんといっぱい話すぞ!
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