第174話

お腹が空きすぎて早めに起きてしまった。

だからご飯の準備をゆっくりすることができた。


家を出発しなきゃいけない時間まであと50分。

少しでも勉強をしたいから今は単語を暗記する。


高校最初のテストだから多分簡単。

でも授業についていけない俺にとっては最高難易度とさして変わらない。


そんな本当にヤバめな俺が勉強をする。

朝だし、眠たくなる暗記勉強だし辛いし、眠いけど……だからこそ頑張らないと……。


十ページ間を何度も何度もペラペラと捲って見ながら覚えていると眠かった影響もあってかすぐに時間が来た。


学校に行くための電車内でも単語を暗記する。

暗記科目をやっていると脳みそが思考を拒否してくる。

他にも瞼が重くて目がぼやける。

辛いなって満員電車に耐えて耐えてようやくなんとか学校までたどり着いた


普段通りの時間に着いたらもうほとんどの人が揃っていて机に向かっている。

みんな授業の予習復習をしている。


カツカツとシャーペンの進む音がする。

その音が俺には平均点を挙げる、俺を赤点に追い込む悪魔の音に聞こえてきた……。

テストばっかりは自力でどうにかするしかないのは分かってる。

はぁーー……。

テストが嫌だ…。

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