第170話
改めて冷静に考える。
昨日、のんびりしてしまって良かったのか。
終わらない課題、意味のわからない数学。
昨日、俺に『ゆっくりしちゃいなよ』って囁いたのが果たして理性だったのか……。
昨日一日サボってしまったからだいぶ追い詰められてしまっている。
追い詰められてはいるけれど……どのみちテストという忌々しいものから逃げ出すこともできないから、大人しく勉強をする。
暗記科目はまだ救いがある。
ただ覚えるだけだから。
本当の敵は数学、理科科目の理系。
理系に関しては公式を暗記したところでそれを問題に落とし込む応用力が必要になってくるから……。
応用力なんてものは一朝一夕で身につくものでもないからほんとうに焦る。
登校中の電車の中でも公式の暗記をやり、学校に到着する。
まるで本当に真面目に点数を取りたい学生のような集中力で公式だけを本気で暗記する。
一限目は英語。
英語は……。
やばいかもしれない……。
英語の存在を忘れていた。
分からなさだけで言えば数学並なのにそのことすらも忘れ、何も手をつけてこなかった。
今回のテスト、英語が一番やばいってことかもしれない。
まず単語。次に文法。次に時制。
どれもこれも何も分からない、今やっている授業の1割も理解していればいい方っていう理解度。
この授業真剣に受けないと……。
改めて決まりたくない覚悟が決まった……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます