第168話
お手本があるのに何でうまくできないのか分からないけど、とにかくうまくノートが取れなかった。
俺と良子さんの違いはまず、文字。
俺の文字はミミズだけど向こうの文字は踊っているみたい。
他はないと思うんだけど……。
行の開け方も見よう見まねでやってみた。
それでもだめだったから諦めようと思う。
そんなkとよりも先に授業を聞くことに集中しないと……。
この間少しは追いつけたんだからここでおいていかれたらテストまでの限られた日数じゃ追いつけない。
多分、ここ最近の授業は高校入ってから一番真面目に受けている自信がある。
眠気にも襲われないほどに集中する。
そうしないと一番最初のテストで赤点だから。
俺はぎりぎりな状況の方が集中できることに初めて気が付いた。
でもこのレベルのギリギリはもう二度と経験したくない……。
チャイムが鳴り授業が終わる。
この授業が今日最後の授業だった。
今日は部活がないから早速帰る準備を始める。
帰りのSHRの前に帰りの準備をすべて終わらせ、あとは帰りのSHRが終わり次第、荷物を背負って帰るだけ。
今日もいつも通りに滞りなく終わったから走って駅まで向かう。
何か特別なことがあるわけでもないけど、寝たいし、勉強もしたい。
とにかく今は時間がないから頑張って走って帰る。
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