友人の子供の面倒を見ていた、大学生のカサンドラ。
家のお庭で遊ばせていたのですが、目を話した隙にお隣の家の温室を荒らしてしまったからさあ大変。
隣家にいたのは、カサンドラとも歳の近い、富豪の男性マテオ。
お金の無いカサンドラは温室の弁償するため、マテオの仕事のお手伝いをすることに。
女子大生が借金のかたに、こき使われる話? 弱みを握られてるカサンドラは、酷い扱いをされるのでは?
そう不安になった方、ご安心ください。
始まりこそこんなでしたけど、実は本作、イケメン男性がヒロインにゾッコンになる、溺愛ものです。
弁償のため、マテオの仕事に付き合うカサンドラですが、ビックリするくらいの好待遇。
嫌なことがあっても、優しくフォローをしてくれるマテオに、だんだんと惹かれていくカサンドラ。だけどこれは弁償のため。勘違いしてはいけないと自分に言い聞かせますが、読んでる側としてはマテオもカサンドラに好意があるのではと、思えません。
カサンドラ、愛されてるってことに気づいて!
庶民の娘と富豪の男性という格差のある二人。
出会いこそ最悪ですが、そこから始まるラブストーリーにドキドキが止まりません。
友人の子守りをしていた、大学生のカサンドラ。その途中、子供の一人が蹴ったボールが隣の家へと飛び込み、ガシャーンという音が響きます。
謝りに行くと、出てきたのはマフィアのボスっぽい男、マテオ。
幸い、マフィアっぽいのは見た目だけで真っ当に働いてはいましたが、壊したものの弁償はしっかりしなければなりません。困ったカサンドラですが、マテオはこう提案します。
仕事と休暇をかねて旅行するので、それについて来てくれたら謝礼を払おう。
謝礼は高額で、そこだけ見れば、願ってもない好条件。しかし、もちろんただついていくだけではありません。話し合いや、夜の相手になる。それが、この契約の条件でした。
いやいや、いくらなんでもそう簡単に体を捧げるなんて無理! と言いたいところでしたが、色々あって結局この契約を飲むことに。
カサンドラ、大丈夫? 騙されて都合のいいように利用されない?
ここまで読んだ限りだと、そんな心配をする方もいるかもしれません。ですが安心してください。
詳しいことは本編を読んでからの楽しみにとっておいてはしいので伏せておきますが、マテオは決してカサンドラの嫌がるようなことはいたしません。それどころか、彼がどんな人かわかってからそれまでを振り返ってみると、微笑ましい場面がたくさん。
時折、独占欲や束縛っぽいところも書かれますが、ひとつ間違うと大きなマイナスポイントになりかねないそれらも、描き方ひとつでニヤニヤするポイントへと早変わり。
マテオの真意とカサンドラの運命、ぜひ見届けて見てください。