第45話、八百万の神集結
-と、時の刻印だと!
-未知の刻印ですな……
-信じられん、そのような刻印が存在していたとは
-ツクヨミ様が刻印を施すなど、初めてのことですからなあ
-時を止められるなら、その間ボコり放題だな
-だが、マルコでは火力が足りんだろう
-そ、そうか……
-とはいえ、絶体絶命の状態を回避できるのは大きいだろう
-よもや、マルコがそこまでの鍵を握るとは思わなんだぞ
-どうなんでしょう。あくまでも保険のような気もしますが
私たちは小杉まで進み、そこから魔王城を目指します。
魔王城は渋谷の先、現代でいえば明治神宮にあたります。
「マルコ久しいな」
「リュウ師範、それに大天狗様」
「あたしもいるよ」
「アマンダさん」
「ほかにも、頼もしい仲間を連れてきた。
魔王の元までは連れていけるが、魔王を倒すのは大五郎、お前だぞ」
「うん、魔王を倒す!」
「多摩川の水は止めてありますから、いつでも行けますよ」
「では、参ろうか」
日本の神の数を知っているでしょうか。
これに対し、悪魔軍は72柱とその軍勢ですよね。
「武見先生、なんでこんなに大勢来られたんでしょう」
「堂々と己の姿で戦闘に参加できる機会なんぞ珍しいからのう。
どれ、わしも本来の姿に戻るとするか。
フン!」
「よ、よろしいんでしょうか?」
「この戦いは、魔王対勇者パーティーじゃよ。
わしらはあくまでも応援じゃ」
「あの、竜神様までおられるんですが……」
「天と千尋のアニメでは、活躍が少なかったからのう。
欲求不満なんじゃろう。
ほれ、大天狗も面を外したぞ」
「あれは?」
「スサノオじゃよ。
どちらかといえば、悪魔軍よりの神じゃが……」
「ここまでだ!」
「正面に悪魔軍が……」
「田園調布は魔物の巣窟じゃからな。
ほう、土蜘蛛がおるな。
あやつは本来国津神なんじゃが、快楽に溺れよったか」
「ジャーン!
アポロン参上!」
アポロン様が波動を発すると、悪魔軍は10体程度を残して燃え尽きました。
「今回は炎対策も万全なんだよな」
ビーカジュウ!
ゴロゴロ ドカーン!
「あっコラ、電気ネズミ!」
「あんな神様までおられるんですか?」
「新鋭の神じゃよ。
信者が多ければ、アニメだって神になるさ」
「今度はゾンビの軍団が!」
「いや、太陽神にゾンビとは……」
「ま、マテ、消えるんじゃない!」
アポロン様に近づくこともできずに、ゾンビは灰になっていきます。
「おのれ、よくもわが軍勢を!」
「いや、俺、何もしてない……」
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