第11話、其のメイド…冒険者になる
※10話が抜けていたので追加しました。ごめんなさいです。
その男の人は、
次の町までご一緒させていただくことになりました。
どちらも大五郎なので、大神さんの大五郎は大君。うちの子は大ちゃんと呼ぶことにします。
歩きながら、次の町のことを伺います。
次の町ナーマムギはダンジョンの町として栄えているんだそうです。
冒険者ギルドもあり、モンスターに対する恐怖心を克服するならうってつけだということです。
私がモンスターを弱らせておいて、とどめを大五郎に刺させればそのうちに克服できるのではとアドバイスもいただきました。
ガタゴトガタゴト
ガタゴトガタゴト
「大神一刀、見つけたぞ!
若様の仇、覚悟しろ!」
「すまんが、大五郎を頼む」
「はい」
大神様の剣技は剛の剣。大上段からの振り下ろしで叩き切るものでした。
5人の刺客をものともせずに切り捨てた大神様は、刀と所持金を回収していきます。
刀は、どんな鈍らでも金貨一枚はするため、いい収入源なんだそうです。
私は刀を収納にお預かりして町を目指します。
生麦の町で刀をお返しして、私は冒険者ギルドに向かいます。
-いったい、どうなっているんだ
-なぜ、瓦屋根に木造の…これではまるで、江戸時代の日本ではないか
-ここも、改編されたようです
-さすがにチョンマゲはいないが…
冒険者組合は、町の入り口近くにあります。
ガラガラガラ、引き戸を開けて中に入ります。
「いらっしゃいませ。ご用件はなんでしょう」
着物姿の受付嬢が声をかけてくれます。
「冒険者登録がしたいんですが」
「では、こちらにご記入をお願いいたします」
私は氏名欄にマルコ、職業欄にメイドと書き込んでいきます。年齢は20歳です。
面倒なので20歳から先は数えないようにしています。
「料金は粒金1枚になります」
この世界の貨幣単位は金貨、粒金、銀貨、銅貨で、価値は日本円でそれぞれ5万円、5千円、5百円、50円です。
私は金貨で支払い、粒金9枚をお釣りで受け取ります。
「では、こちらが冒険者札になります。」
木製の冒険者札を受け取ります。
「冒険者のランクは、
あそこの掲示板に依頼が張り出されますので、丁と書かれた依頼ならば受けることが可能です。
常時依頼もあそこに張り出されていますので、ご確認ください」
「あと、安心して泊まれる場所と、武器屋さんを教えていただきたいのですが」
こうして、私と大五郎の冒険者生活がスタートした。
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