ワンドロの事前準備メモとか

里場むすび

【事前プロット&設定】目の前に、ありえない姿の死体が転がっていた。

『目の前に、ありえない姿の死体が転がっていた。』の事前に用意していたプロットと設定です。本編とけっこう違います。


# プロット


%冒頭に印象的な一幕(日常シーン)を入れたい。


1. 文芸部の部室で死体を発見。内側から破裂したような凄惨な死体。椅子に座っていたらしく、椅子も近くに転がってる。

2. 特徴的なアルビノの白髪から死体の主が文芸部部長だと悟る(ここに日常の一幕。目についてのやりとり)

3. 背後から文芸部部長に声をかけられる(このあたりで、体育の授業で膝をすり剥いて痛んでいることを示す)

4. 文芸部部長を人の姿をしたバケモノだと考える主人公だが、文芸部部長はなんてことない風に死体の片付けを手伝ってほしいと云う

5. 手を伸ばされて、主人公が転ぶ。血が付着する。

6. 「あ、こら――」と部長が云うより先に主人公は四つん這いになって血溜まりの上を這って奥へ。そのまま少年は古典資料室へ逃げ込む(古典資料室は文芸部部室から入ることができ、鍵はいつも開いてる)。(ここで、血が擦り剥いた膝に染みる)

7. 息を荒くして、古典資料室に閉じ籠もる。

8. 少年、意識を失う。

9. 部長のパートに移る。「抜け殻」を処理したあと、古典資料室へ。

10. 意識を失ってる少年を発見。触れてみると尋常でない高熱。

11. まさか、と思い血の着いたヶ所の服を脱がせてみると、膝の擦り剥いたところがじゅくじゅくと泡立っていた。

12. 「感染」したと判断し、部長は自分の唾液を傷口に垂らして、血を吸い出し、どうにか発症の度合いを最小限に抑えようとする。

13. 古典資料室に顧問の男が来る。少年が感染者だと判断し、組織へ報告しようとするが、部長が必至に懇願してくるのでしばらくの間、様子見をすることに。

14. その後。夜。少年は部長の背で目を覚ます。暗示によって少年は文芸部の部室の前で倒れたことになってる。少年は曖昧な意識の中、凄惨な光景を夢だと考える。

15. その日、少年は夢を見る。部長によく似た黒髪の少女が触手をうねらせるバケモノの血を吸っている夢だった。

16. 翌朝。少年は自分の右足(膝を擦り剥いた方)から触手のようなものが生えているのを発見する。

17. ――第一話、おわり――


# 設定


## 冬川・春乃ふゆかわ・はるの


ヒロインの文芸部部長。アルビノのロングヘア。先輩。どこか大人びている。

サクラのピアスを左耳にしている。

体育はいつも見学してる。体が弱いからだとみんなには思われているが、実のところは人外の力を出せるから体育を見学している。

昔、妹と一緒に事件に巻き込まれて【組織】に加入した。

ボクっ娘。

黒のカラコンをしているが、これは事件の影響で変化した青い虹彩を隠すため。


「ボクが好きな本……さあ、なんだろうね? 当ててみてよ」

「感染の疑いがあるのは事実だ! だが! 彼はまだ間に合う! 間に合うはずなんだ……っ!」


## 夏目・秋夜なつめ・しゅうや


文芸部の部員。黒髪童顔の少年。大学生の姉がいる。運動神経がない。冬川に惚れてるがその自覚はない。


「先輩は素晴しい人だ。尊敬している」

「や、やめろ! 違う! せ、先輩はだってそこで……ば、バケモノ!」


## 佐伯・白字さえき・はくじ


文芸部の顧問。無精髭の男性教師。30代既婚。

【組織】の一員で冬川の監督役みたいなことをしている。


## やりとり


秋夜「……アルビノの人って、目が赤いんですよね。先輩の目は何で黒いんですか?」

春乃「カラコンだよ。赤目は目立つから。……夏目くん。君はそんなにボクの瞳が気になるのかい?」

秋夜「あいや、そ、それは……」

春乃「そんなに気になるなら、確かめてもいいよ」

秋夜「えっ……」

春乃「ボクの本当の瞳の色、君には見せてあげようか」

秋夜「や……い、いえ……その、結構、です……」


## 裏設定


【組織】の敵対勢力から受けた呪いが発動し、春乃は内側から爆ぜた。内側から爆ぜさせるのは、感染者を増やすためだと判断した組織は、敵が同じ学園内にいると知る。

春乃がいなかったのは、再生したあとで綺麗な服を探しに姿を隠しながら女子更衣室のロッカーへ行っていたため。

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