四天王ゴゴゴ……
かなり高いところまで来た。
「リョクさん、ほんとに助かりました」
タイ・リョクがいなかったら死んでたと思う。
「よく来……」
ドーーーーーーーン!
「何、気にするな。俺は勇者の盾となるため己を鍛えたのだ」
タイ・リョクがムッッッッッッッキムキの筋肉を見せつける。
「ここは通さ……」
ドーーーーーーーン!
「リョクさんがいてくれたら、この盾も要らないくらいです」
「いや、ガッッッッッッッチガチの盾は必要だ……何故なら……」
デューーーーーーーン!
「ぬわーーーーーーー!」
先制攻撃⁉
「ククク……よくぞここまでたどり着いたな、勇者よ!」
誰もいない。
「ど、どこだ!」
「ガッッッッッッッチガチの盾は持ってきたか?」
「ここにある! ロインちゃんを返せ!」
「まずは盾をそこに置け!」
盾を置いた瞬間、床にズブズブズブズブズブズブーーーーーーッ!
「わぁ……」
キモい……
「ふふふ……私は魔族四天王、土……じゃなくて闇のヨン・バーン……」
「今土って言った」
「土って言ったな」
「土ではない! 闇だ!」
「土なんでしょ」
「ああ、土なんだろうな」
「クソッ! 闇の方がカッコイイから闇属性の部下も揃えたのに!」
「でも土なんだよね」
「ああ。土だな」
「やめろ!」
俺達の足元の床がモリモリモリーーーーーーー!
「うわわわ」
「闇魔法で死ねばよかったものを! 本気の土魔法で殺してくれるわ!」
「それよりロインちゃんを返せェ!」
盛り上がった床をドーーーーーーーン! 床ガラガラガラガラーーーーーッ!
「なるほど、その力……ドーーーーーーーンの勇者だな⁉」
「それがどうした!」
「ちょっと待て! もしもし? サン・ボー様はいらっしゃいますか? アッハイお世話になっておりますヨン・バーンです。ええ。はい。え? あーでは伝言お願いできますか。調査結果ですが、ドーーーーーーーン!の勇者でした。ええ。はい。はい。宜しくお願い致します。ハイ、失礼致します……よし、待たせたな……」
「戦闘中に業務連絡すんなよ」
「こっちも大変なんだよ! とにかくお前らを倒せばいいのだ! いでよゴーレム!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
「ウゴーーーーーー!」
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