第二章 シスターズ・アタック編

第53話 第一章のあらすじ(ネタバレ有・注意!)

明日(1/23 土曜日)から、第二章の投稿を始めます。

ご拝読、よろしくお願い致します。

今回は第一章のあらすじになります。



 主人公・一色優は大学一年生。

 そして同じ大学・同じサークルに、やはり一年の彼女・蜜本カレンがいた。


 だがある日、優はカレンが自分の先輩であるイケメン・鴨倉哲也と浮気している事を知ってしまう。

 失意と絶望のあまりヤケになった優は、鴨倉の恋人である桜島燈子に連絡し


「自分と浮気して欲しい」


 と告げる。

 だが燈子は


「浮気が事実なら、その程度では許せない。相手が最も自分に惚れた時に振って、目の前で『他の相手と一夜を共にする』と宣言する」


 という報復方法を提示する。


 こうして優と燈子は、互いに浮気した彼氏彼女に仕返しをするために、共同戦線を張る事となった。


 燈子は『影のミス・キャンパス』と呼ばれる美人で、高校時代は『図書室の女神様』と呼ばれていた。

 優と燈子、そして鴨倉も同じ高校の出身である。

 そして優は高校時代から燈子に憧れていた。


 優にとっての目的は二つ。


 一つは『自分を裏切って浮気していたカレンに、痛烈な仕返しをする事』


 二つ目は『先輩でありながら自分の彼女を寝取った鴨倉哲也に、倍反しで報復する事』


 そのためには、燈子が言う『最後の時に、一夜を過ごす相手』に自分が選ばれねばならない。



 燈子はまず「二人の浮気の決定的証拠を掴むべき」と主張する。

 二人は互いの親友である石田洋太と加納一美に協力を仰ぎ、燈子の策略によってついにカレンが鴨倉のアパートで一夜を過ごす現場を目撃する。



 鴨倉とカレンの浮気が確定した所で、『浮気相手を振って、別の相手と一夜を共にする宣言』をする日は、クリスマス・イブに決定する。


 優はそれまでに、離れかけているカレンの気持ちを取り戻さねばならない。

 そこで燈子は優に「二人が計画している浮気旅行を、鴨倉にドタキャンさせる」という作戦を伝える。

 楽しみにしていた浮気旅行を鴨倉がドタキャンする事によってカレンが失望し、それを優が慰めるという作戦だ。

 作戦は見事に成功する。


 次に燈子は「カレンは自己顕示欲と承認欲求が強い」と判断し、その点から優に「周囲の女子の人気を上げる事」をアドバイスする。

 そうすればカレンは優を失った時のショックが大きくなると考えたのだ。

 そのためサークル内の中心的女子を集めて、優が彼女達と交流するように仕向けるなど様々な手を打った。

 燈子と優の試みは成功し、周辺女子から優に対する評価は上がっていった。

 それに伴い、再びカレンは優に関心を示すようになる。



 その一方で燈子には「自分には人としての魅力や、女の子らしい可愛さが無いのではないか」というコンプレックスがあった。

 そこで燈子か優に「男子から見て可愛い女の子とは何か、教えて欲しい」と頼む。

 優は一度目はありきたりな事しか言えずに、燈子を失望させてしまう。

 だが「もう一度チャンスを欲しい」と言って、燈子を一日デートに連れ出す。

 優は「自分が見て、燈子が魅力的だと思った場面」を写真に撮り、それを燈子に渡す事で彼女の魅力を伝える事に成功する。

 そしてこのデートによって、二人の心理的な距離も縮まった。



 そしてクリスマス・イブの日。

 サークル全体でパーティーを行う事になる。

 このパーティーで『ベスト・カップル』を投票で選び、優勝したカップルにはベイサイドのホテルの宿泊券が贈られるのだ。

 そこでベスト・カップルに選ばれたのは、サークル1のイケメンである鴨倉哲也と『影のミス・キャンパス』である燈子だった。

 だが司会進行を務めた一美の計略により、ホテル宿泊券は燈子個人に贈られる事になった。


 みんながいる目の前で、燈子は優を呼び、燈子は鴨倉と、優はカレンと別れる事を宣言する。

 理由を問い詰める鴨倉に優が「アンタが俺の彼女のカレンと浮気していたからだ!」と告げる。


 カレンは当初は「それは違う」と否定したが、次々と証拠を突きつけられて逆切れし、店を出て行ってしまう。


 一方、鴨倉も「燈子と別れない」と主張するが、燈子からの最後の問いかけに答える事が出来ず、燈子は優と一緒に店を出て行った。



 ベイサイドのホテルに入った優と燈子。

 優は緊張しまくりだが、燈子はあまり焦った様子を見せない。

 そこで優は燈子に「俺と付き合ってくれるんですよね?」と確認し、二人は交際する事を互いに了承する。


「午前0時までは、ここにこうしている」


 と言った燈子の言葉どおり、何もせずにホテルで時間を過ごす優と燈子。


 だが0時直前に燈子は「父親が迎えに来たので帰る」と言いだす。

 燈子いわく


「鴨倉とカレンに、自分は優と一夜を過ごしたと思わせればいいだけ。実際に何かをする気はない」


 と優に言う。そして


「自分は結婚まで異性関係を持つ気はない。鴨倉とも体の関係は無かった」


 と告げて、部屋を出て行った。



 そこで初めて、優は「自分が想像していた以上の仕返し」を鴨倉に対して行ったことを知るのだった。



>ここから第二章に入ります。

 第二章は明日(1/23)正午すぎに投稿します。

 その前に、簡単な登場人物の紹介と、舞台設定について投稿いたします。

 ぜび読んでみて下さい。

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