　僕はあなただけのものだ。

　僕は、あなたの奴隷。

　親も兄弟も、友達も、恋人も、夫婦でさえ離れてしまうことがある。

　ご主人様と奴隷という関係であれば、奴隷紋が僕たちをつないでくれる。

　僕は、ご主人様の奴隷でい続けたい。

　ずっと、ずっと、ご主人様と奴隷という関係でつながっていたい。

　それなのに……。

　僕を解放すると。僕を自由にしてあげると。

　嫌だ。

　僕は解放されたくない。

　自由をくれるというのなら――

　あなたの奴隷でい続ける自由を、僕に与えてください。

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奴隷という表現が出てきますが、主人公は否定してます。事情があって奴隷として一緒に過ごすしかない状況になります。いわゆる異世界で身を守るために奴隷を買うというのとは違います。

そうそう、念のため残虐描写と暴力描写チェック入れてあります。さほど激しい表現はないものの、一部ちょっと苦手な人には避けたいであろう表現かな？と思う部分もありますので、その際は冒頭に注意を促す一言も入れるつもりです。

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