寝てたらいつの間にか異世界転生していた!?〜だけど初期魔法しか使えない〜

リーシャ

第1話



なにかがおかしい…

昨日自分の家のベッド寝たはずなのに

「もしもーし大丈夫ですか?」


近くから大人しそうな女性の声が聞こえる

なにがおかしい

部屋で寝ていたはずなのに

風の音や、ベッドにしては随分と背中が痛い

「起きてくださーい、大丈夫ですかー?」


大人しそうな女性は私を起こそうと身体を揺さぶっている

私は少しずつ目を覚ました

だけどそこはいつもの自分の部屋ではなかった

「良かった!起きた!大丈夫ですか?」





声の主である大人しそうな女性は白い服に身を包み

十字架の入った帽子を被り、長く白いくて宝石のついた杖を持っていた

私はいまいち状況が掴めず

「ここはどこ?私は部屋で寝てたはず…」


自分の置かれている状況が分からず、混乱する私に

大人しそうな女性は静かに答えた

「ここはヘムニスの街の近くです、あなたここで気絶してましたよ?

私は法術師のメリルって言います」


聞いたことがない街の名前、そして法術師と名乗る女性…

自分が居るのがいつもと違う世界だと気づくのに時間がかかってしまった

「あなた冒険者の方ですか?良かったらヘムニスの街までお送りしますよ?」






メリルと名乗る女性は私を街まで送ってくれるみたいだ

街まで行けば元の世界に戻る方法もわかるかもしれない

そう思い、私は重い腰をあげた

「そういえば、あなたのお名前聞いてませんでしたね」


メリルが私に手を貸しながら尋ねてきた

「私はなつなって言います、街までお願いしますメリルさん」


自己紹介を軽く済ませてヘムニスの街に向かって歩き出した



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