私。

そこの君。


原稿用紙一枚分、私の話を聞いてくれ。


私は、そうだな、未来の君だ。


冗談だよ、全く最近の若者はユーモアがないな。


あと何文字だろう、まだ余裕があるな、よかった。


君に質問があるんだ。


君の夢はなんだ?


夢なんてみている暇はない?そうかそうか。


じゃあ、君は何になるんだ?


へぇ、公務員か。


いいじゃないか、素晴らしい仕事だ。


ぜひ市民の役に立っておくれ。


じゃあ未来の公務員さんに質問だ。


君がなる役は、公務員だけか?


公務員になって結婚したとして、その時点で公務員であり旦那さんだ。子供ができたらそこに父親という役割も加わる。


屁理屈か?


いや、事実だよ。


君は国民であり、人間であり、地球人だ。


現状、三つのものになれているんだ。


今更、なりたいものが一つ増えたってどうということはないだろう?


一つなる予定の役割が増えて、何を困ることがある?


長い人生だ。


なるものが多くて、一体何がいけない?


私から以上。


あとは、君次第だよ。


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