「…徒歩かな」
「ねえ、白馬の王子様ってきくじゃん」
あまり頭のよろしくない友達が、またまた頭のよろしくなさそうな話題を振ってきた。
「きくね」
「あれさ、ガチで白馬でこられたら困らん?」
やっぱりだ。
本当に馬鹿そう。
「まあ、困るわな。」
「だよね?!だって白馬って、馬だよ?!」
そらそーだ、だって白馬だし。
「うん」
「バイクでもないし、車でもなく馬!やばくない?!」
「まあ、やばいな」
おとぎ話だし、中世設定とかでそうなんだろうけどこいつは一回そう思ったら一人で盛り上がらせた方が楽だ。
「公道でも馬は大丈夫らしいけど、めっちゃ見られるよね!好意よりは好奇の目で!」
「そうだね」
公道大丈夫なんだ、馬。
「響きはいいんだけどな〜白馬の王子様。黒バイクの王子様だと盛りあがんなくない?バイク乗ったイケメンがきたぜうぇーいってだけじゃん」
うぇーいってなんだよ、いいじゃんもう黒バイクの王子様で。
「うん」
「うーん、結局何が一番いいと思う?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます