原稿用紙一枚分、

佐々木実桜

『光』と

長かったとも短かったとも言い切れぬ年月でした。


入学をした日の純粋さを今は失ってしまったけれど、代わりに得たものは数え切れないほどです。


穢れたと言ってしまってはこの年月を生き抜いた過去の私に示しがつかないので、ありきたりな言葉で、成長したと言いましょう。


あの時抱いていた夢は、何処かへいってしまいました。


現実とは、人の夢とは、儚いものなのです。


あの夢を抱いたあの時の私を馬鹿にはしません。


一生懸命見つけた夢でした。


今の私は、そして未来の私はあの夢を抱き、追い続けられる人を羨み、そして尊敬の念を抱くでしょう。


今の私に将来の夢を語るなんてことはできず、今語れるのは近々の目標のみ。


なりたいものとなれるものとは違う。


それを私は学び、そして成長しました。


学ばざるをえなかった日々でした。


輝かしいとは随分程遠い日々でした。


得たものと同じくらい色んなものを失いました。


けれどそんな日々に私は、こんな名を付けたい。

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