アオハル

何にも縛られずに生きたかった

どこでも自由に生きたかった

憧れ追いかけて生きたかった

明日を諦めずに生きたかった


家庭の事情、金銭的余裕

稼げない子供に嘯く口は無い

あの日憎らしかった面影は

周りの大人か自分自身か


僕らは無抵抗じゃない

でも破天荒にだってなれない

たとえ右ならえで生きてても

いつか左の手で未来を変えるんだ

って妄想して呼吸してたいつも



不安なんて抱きたくなかった

親友を見送りたくなかった

就職で躓きたくなかった

無価値だと思いたくなかった

初恋を貫き通したかった

誠実に生きられたらよかった

自分自身だけはいつも絶対

信じ抜いていたかったんだった



僕らは無抵抗じゃない

でも破天荒にだってなれない

たとえ底無し沼に堕ちても

見上げた空に光はあるんだ

そう僕らは無抵抗じゃない

でも破天荒にだってなれない

世界はきっと変えられない

でも僕自身だけは変えられる

そう信じて呼吸を続ける

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る