第38話 賞状と襲撃

「優勝おめでとう!そんなお疲れな纒ちゃんに新たな試練 まだ暗殺は終わらない。気をつけてね。」

そんなメールが届いていた。

「まだ終わらないって当たり前だろ。」

紫式蘭 彼女が囮だった部隊を殲滅したのを知らないのだから当たり前である。

「取りあえず 賞状授与はより気を引き締めるか。」

「さてついに表彰式となります。賞状を渡すのは国民なら誰もが知っている皇女様 日神 橙花様です。」

会場から歓声がすさまじく聞こえる。

皇女様はなんでもないように振る舞う。

上に立つもの

その雰囲気を感じた。

「優勝!無式纒 前へ。」

「はい!」

僕は前へ行き膝をつく。

騎士が忠誠を誓うように。

「よく勝ってくれたわ ありがとう。」

誰にも聞こえない声で言ってくる。

「心霊装とは心のあり方にある。心を強く持ち 己の力とする。いまこの時学舎において一番の心も持ち主としてここに賞状を送る。おめでとう。そのまま心を強く持ち私たちに尽くしてください。」

「はっ!」

そのまま手を出し賞状をもらおうとしたときだった。

「縛符!」

「危ない!」

僕は皇女様を飛び退かせる。

「真無 分離型。」

真無のもうひとつの武装は守り型の心霊武装

「皇女を守れ!」

「うんわかった。久しぶりだね。」

「そうですね。」

真無を実体化させ守る 攻める二つに合わせている。

「塞がれてしまいましたか。」

「お前は誰だ。警備の人たちは!」

男の声が聞こえ警戒度を高める。

「他のものが足止めしてますよ。ここには私が来ました。では皇女をいただきます!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る