第19話 思わぬ来客 ~心霊祭編~

僕が真無と契約してから一週間が経過した。

これで僕のことを劣等生と言うひともいなくなると思っていたのだが、無くならなかった。

クラスの人たちはもちろん 他の人は特に減ったようすはない。

むしろ、裏口入学説が浮上し始めた。

まぁ、太刀風を使っていた僕としては気持ちがわからなくもなかった。

「今日から心霊祭に向けての学校選抜を決める戦いが始まる!みんな気を引き締めていけよ。」

心霊祭とは、日本中すべての心霊装使いの生徒の一番を決める戦いであり、ここで一番になれば十色の心の弟子入りと心装騎士団への推薦状がもらえるのだ。

「じゃあ以上!」

休み時間になった。

「ねぇ、纒はこの大会どうするの?」

赤波が聞いてくる。

「どうしようかな。」

出ても得がないんだよな。

「二年B組 無式纒君 至急職員室まで。二年B組・ちょっと。」

呼び出しかと思ったが、様子がおかしい。

「纒!今から30秒以内にきなさい。あと血菜子と喪火も来なさい 以上!」

放送が終わった。

「ねぇー今のって。」

赤波がいう。

「多分間違いないと思います。」

紅葉がいう。

「そうなったら急がないと不味くね?」

そこからの僕たちは早かった。それはもうここまで焦ることが学校で過ごしている上であるかと言うくらいに。

「あら?遅かったじゃない。」

職員室で待っていたのは、

「何をしているんですか。」

「「「皇女様!」」」

日本国の皇女 日神 橙花であった。




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