GNPP

天獄橋蔵

第1話こんなん?

『GNPP』


これは。友達に飢えてる俺達の青春群像劇・・・



 俺は中学時代は所謂不登校児だった。別にイジメられてた訳じゃ無い。むしろ逆だった。「お前は学校に来なくっていい」とか散々言われて、んでやっと学校に来れたと思ったら、保健室登校だった。


ん?何かやらかしたのかって?


例えば、同級生をボコボコにしてラジコンにしたり、警官を殴り倒したりとか暴力系?だな。


 散々だった中学生活。でも今日から高校デビューだ。保健室の先生には感謝してる。荒くれ者の俺に勉強を教えてくれたし、結構美人で良い先生だったな。その恩師の御蔭もあり、県内有数の進学校に進めた。


「今日から高校デビューだ!友達出来ないかな?」


 俺には友達は居ない。舎弟やパシリ。ラジコン。奴隷。。。色々居るけど。誰も同じ中学のヤツは居ない、俺がこの群雄割拠高校を選んだ瞬間に、推薦状を取り消した奴も居るくらいだ。


 だが、逆にチャンスだ。俺の悪い噂を言う奴は一人も居ない。友達作るぞ!


 廊下を直進して教室に向かうと、途中で男子生徒から声を掛けられる。


「あれ?ゴッ殿じゃん?久し振りー」


 え?誰よコイツ?知らないんだけど?


「え?誰よ?知らないんだけど?」


 男子生徒に見覚えはない。どうも声も顔も中性的な奴だ。髪型に至っては、前髪パッツンのオカッパで女の子っぽい。


「僕だよ?忘れたのか?友達だろ?」


 あ、コイツ「友達だろ?」が口癖だった。確か保育園時代の、一応友達だったな。


「あーファンサたんか。久し振り。ってか何で男子の制服なんだ?」


 コイツは女の子の筈だが?昔過ぎても流石に覚えてるぞ?


「僕は中性的だからね!趣味!ってかゴッ殿も人の事言えない!鎧着てるっておかしい!」


「む!これは俺のアイデンティティだ!」


「意味解んない!相変わらず変人だね!」


 どっちがだ?まあ良いか。コイツはスルーだ。まともな奴探そう。


「あーお前さ?友達今も居ないぼっちだろ?」


「いや?皆友達だよ?昔っから僕友達多い!」


 俺は知ってる、コイツは自分だけが友達って思ってる勘違いキャラだ。保育園の時も散々周りから、からかわれてて俺が助けてやってたな。


「お前変わって無いな」


「そだよ?ゴッ殿も友達!」


「ハイハイ」


 そんな事より教室入ろう。ってか何か教室騒がしいぞ?教室では男子生徒か乱闘してる。女子生徒は脅えながらこっちを見ている。


 男子二人を観察すると、一人は大柄で体力有りそうな感じで、もう一人は、背丈は平均的で俺と余り変わらない。大柄の方が、一方的かと思いきや、パンピーっぽいのは善戦してる。


 ほう、パンピーっぽく見えるけど、アイツ何か使うな。


 大柄の方が、右ストレートを大きく振りかぶり、それに的確に合わせて左フックでカウンターを被せてる。……が軽いな。ボクシングでもやってるのか?組合になったら一方的にパンピーっぽいのがやられるのが目に見えてる。


「やめろ!入学そうそう何やってるんだ!」


 大声を出して静止に掛かる。が、矛先がこっちに向くだけであった。男二人が「ああ?女は黙ってろ!」って罵声を浴びせられると同時に、俺は左ハイを大柄の方に叩き込んだ。


 ああ?俺女だよ一応。


「ぐえっ手前っ!」っと細い声を漏らして倒れる大柄の男。俺は勝ち誇った様に、パンピーっぽい方に振り返り。大見得を斬る。


「おい!お前も地べたに突っ伏すか?ああ?」


「辞めようよ、喧嘩すると友達減るよ?」


 ファンサたんが静止に掛かるけど、無視を決め込む。普段の喧嘩ならこれで大人しく引き下がって貰えるのだが、今回は違った様だ。相手は牙を向けてきた。


「舐めてんのか?」


 言葉とは裏腹に左ジャブでの牽制だ。ビビっているのが目に取れる。バックステップで難なく交わして、間合いを離し、相手の2の撃の右ストレートに合わせてスイッチからの左のレバーキックを見舞う。地べたに突っ伏すパンピーっぽい奴。


「糞!女にシバかれる程この槍チン様は落ちぶれてねえぞ!」


「ほう根性だけは有る様だな、だが!」


 立ち上がろうとする相手に思いっきり右のストンピングをかます。狙った部位は頭だ。俺は決して油断しない。追い打ちかける。相手は気絶した。相手の武器は拳だ。気絶してる相手の両拳を踏み潰して使い物に成らない様にした。


「ゴッ殿辞めようよ、もう終わってるよ」


 後ろからファンサたんの声が聞こえるが、形振り構わないのが俺の良い所。すると、脳震盪を起こしてた大柄が目を覚まして、立ち上がる。こういう時にはプライドが邪魔をするらしい。タイマン張りたくなってる俺。


「おい!俺とタイマン張るか?」


「舐めやがって」


「辞めなってゴッ殿!二人共ストップ!」


 ファンサたんが静止してる間に、大柄の男は様子を伺っている。ビビってるのか?威勢はいい物の仕掛けてこない。挑発してみるか。


「かかってきな!」


「そっちこそかかってこい!」


「じゃあ遠慮無く!」


 俺は隙の少ない、下段の前蹴りを相手のスネ目掛けて放つ。だがスイッチされて交わされる。相手は読んでいたかの様に逆に俺に上段の前蹴りを返した。慌てて交わす。


「お前空手使いだな?」


 ふむ、確かに俺はベースは空手だが、打撃系全般だ。コイツは構えからして、何処ぞの古流の空手か護身術の類だろう。さっきの左ハイをロクにガード出来ない事から、フルコン系ではなさそうだし。第一構え方がフルコンベースの俺から言わせれば、腕が下がってる。顔面ががら空きのパンチが打ちやすいスタイルだ。


 日拳の様な拳の構え型だけど、どうなんだろか?あの構えに似てる流派は色々あるだろうし。


「そうだなー」


 受け答えするつもりでは無く。ガラ空きの顔面目掛けてワンツーを見舞う。以外な事に手応えは中に消えた。こっちのワンツーに合わせて、素早く掌で捌かれた。所謂パーリングである。それから払った左の掌を返して、左ジャブを返される。モロに喰らってしまった。クラってくる。


「遅いな、空手使いのパンチは遅いのが相場だな!」


 相手が左を突破口に左右の連打をかましてきて、こっちはガードで精一杯になる。


「さっきの威勢はどうした!!ああ!根性見せろや!」


 ガードをすり抜けるのが何発か入るが、こっちはダメージはそんなに無い。俺の術中にまんまと嵌ってる事にも気付かずに愚かな奴だ。


 相手が大振りのフィニッシュブローのつもりで放つ体制の右フックの軸足……相手の左脚に重心が移るのを見計らい。俺は大振りかつ、フルパワーの右ローキックを合わせた。


「ーーーーっ!」


 相手は悲鳴にならない声とも言えない声を漏らして蹲った。左脚が関節が明後日の方向を向いている。


「根性で俺に勝てたら誰も苦労しないって」


「ゴッ殿の馬鹿!皆ドン引きしてるじゃん!」


 あーやっちまった。


††


ー放課後職員室ー


 こうして入学初日から、友達作ろうフラグがへし折れた。今呼び出し喰らってる。何故かファンサたんも一緒。男子生徒二人は病院送り。


「ふーんで、喧嘩の仲裁に入ったら喧嘩しましたって?」


「そーだよ?文句ある?」


「いや、ゴッ殿は悪く無いんです僕を庇ってくれたんです」


??


 何か庇われてるぞ?俺。


「大体君達は中学の頃から問題児らしいね?文句は大有りだよ」


「俺はともかくコイツも問題児なん?」


「僕は健康優良児で成績も優秀だよ?」


 確かに気になるなーコイツが何やってたのかさ?


「ファンサたんは中学の頃は、友達詐欺って言うのかな?男子生徒から金品を巻き上げてたって話だが?ゴッ殿は喧嘩ばかりって今日と同じ感じの悪さばかりって聞いてるが?前代未聞だよ、ここまでの問題児が我が校に来た事がね」


 あーコイツ女らしくなった気がするのはその所為か?まあいいか。でも何で男子の制服なんだ?俺も鎧着てるから人の事言えんけど。


「質問!コイツの制服明らかにルール違反だろ?」


「お前が言うのか?鎧こそルール違反だろ?」


「ゴッ殿。僕はルール違反じゃ無いよ?」


へ?


「うーん性別違うじゃん?女子の制服着るべきではないか?」


 教師の説明するより早くというか、教師は歯切れが悪い。


「この群雄割拠高校は制服選べるシステムじゃん?だからだよ」


 あーね。ん?ってかそれおかしくね?


「おい!性別差あるだろ?」


「いやー我が校ではジェンダーの問題にも敏感でねーまあいいじゃないか?」


 は?良くねーだろ?じゃあ俺も男子の制服着るし。


「じゃあ俺も着ようかな?鎧の面積増やせるしな」


「そういう理由では受付無いんだよ」


「じゃあコイツは良いのか?ジェンダー問題関係無いだろ?」


「僕には関係大有りなのさ!」


 妙に力の入ってるファンサたん。何だ?


「僕は男女共に人気モノに成りたいから!男子人気偏ってるからさ!」


 あーね。コイツ馬鹿だった。馬鹿も此処までくれば、本物だな。


「と言う訳でゴッ殿は、明日から鎧禁止で自宅謹慎2週間だ」


は?


「ちょい待てコイツは何も無し?」


「無し」


††


ー帰宅ー


 あー何だあの先公。不公平だろ?良く解んないけど、どーして鎧禁止なんだよ?


 ん?謹慎の間何するのかって?取り敢えず鎧のメンテだな。それから新しい鎧買いに行こう。


「ショップに新しい鎧入って無いかな?」


 俺はショップに向かうってか敷地内にあるんだけどな。ああ、俺の家ショッピングモールだから。徒歩5分する。



ー鎧店ー


「よお!良いの入ってない?」


「よお!ゴッ殿。謹慎喰らったんだってね」


「そーなんだよ、しかも鎧禁止って言われた」


「気にスンナって、コレとかどうよ?軽量で通学に持ってこいだよ」


ふむ、胸のプレートの女性的なフォルムが気になるけど、俺も胸大きくなってるし良いかな?


「おお試着して良い?」


「サイズ合うと良いね」


試着してみるとぴったりで速購入。


「毎度」



ー部屋ー


 部屋に戻ってこれから2週間を考える。勉強すっかな?一応進学校だしな。そだ、鎧の事を調べよう。


 俺はPCを立ち上げて色々調べる。うーんまあ目新し情報は無いなぁ。とういうか俺が鎧に拘るのは、母親の影響なんだな。家柄は騎士の系譜なんだ。今回購入したモノはブレストプレートと言って主に胸部を守るモノだ。


 ああ、俺も一人前の騎士に成りたいな。鎧買っても着こなすまでには至らないなぁ。


 部屋の壁面には、鏡と鎧だらけだ、中世の本格的なアーマープレート一式が、結構ある。まあ今はサイズ合わなくなってるモノもあるが、まあコレクションの意味合いよりは実践で使って、破損したモノが多い。


「こんなん?」


 俺は鎧の組み合わせも楽しむ。俺なりのファッションだ。


 2週間鎧に囲まれてあっと言う間だった。変わった事と言えば新しい軽量の鎧を買ったのと、趣味の銀細工の新作のピアス作ったくらいだった。


 ああ?ピアスは俺は自分で作ったのしか使わないんだな。気に入ったデザイン無いから自作するんだよ。今回のピアスは剣モチーフだな。


 ん?変じゃ無いって。手榴弾モチーフとかより良いだろ?


††


ー学校ー


 変わった事もう一つ追加な。なんか俺いつもの如く登校したら、明らかに避けられてるんだけどさ?まーしゃーないか。ああ鎧は当然着てるって、新品だしな。


「ゴッ殿おかえり!待ってたよ!」


「あーただいま」


「僕ね友達沢山出来たから紹介するね!」


 え?嬉しいんだけど?


「え?誰誰」


「皆!皆友達だー!」


 いやさ?俺に紹介も糞も無いだろ?皆俺の事明らかに避けてるし。


「いやさ?誰か紹介しろよ?」


「ん、じゃあこの子紹介するね!ぺ天使ちゃんおいでよ」


 いやさ?作者のネーミングセンスにはあれだなー。この子は茶髪セミロングで白いセーラー服だな、キャラ計算してるな。


「ペ天使って言います……ファンサたんから色々と武勇伝聞きました!宜しくね」


「うん宜しくってかコイツの語ってた事大体想像の筈だから気にしないでね」


「友達の友達だから友達なんだよ!二人共仲良くしてね」


 女の子の友達だ。可愛いなー


「じゃあ小悪魔ちゃんも紹介するねー」


「小悪魔ですww宜しくww」


「おお宜しくな」


 小悪魔ちゃんは黒髪ショートで黒いセーラー服だなー。キャラ対照的なのかなー。またまた作者のネーミングセンス……


 机をファンサたん中心に囲んで、色々話す。


「じゃあ皆の趣味は?俺は銀細工と鎧集め」


「えー銀細工恰好良いww」


「私は、趣味色々ですねー今はイラスト描くのがマイブームかな?」


「僕はね!えーと友達と語るのが趣味!」


 それぞれ、話題に乗っかる。


「鎧集め意味不ww」


「私も思いました何で鎧何ですか?」


「昔は違ったよね?何があったの?」


 うーん話すと長いんだよなー。どうするかなー。昼休み中に話せるかな?


「長くなるけど大丈夫かな?」


「おk」


 んー何から話すかなー。


「昔って言っても5年前位だな、俺が10歳の頃の話だ……」



ーゴッ殿の過去ー


 あれはもう5年前の事だ。俺の両親は、当時。宗教の小競り合いに巻き込まれていた。


 まだ10歳だった俺の知る限りだけど、無神論者だけど政界に幅の効く両親は疎ましく思われてたみたいで、巨大宗教連合『純水の自由』に目を付けられていて、今の暮しよりも警備万全の中での生活が続いてた。


 ある日の事。母親が、プレゼントの意味合いで鎧くれた。


 母親からプレゼントが鎧って変だな?って思ったけどさ?


 何か家爆発して、結果鎧の御蔭で俺は助かった。両親は死んでしまったけどね。


 今はジジイとばあちゃんと妹と暮らしてる。


 爆発の原因が何だったのかは警察の調べでは解らなかった。


 ってか、多分警察も隠し事してるし、純水の自由が噛んでるって思う。


ーー



「こんな感じなんだけどさ?」


「えー重たいなww」


「今は大丈夫なんですかー?」


「ゴッ殿は純水の自由どう思ってるの?」


 ファンサたんの問いは、まあ自然に考えれば解りそうなモノだけどさ?


「今は平気、両親死んだ後はちょっかい出して来ない。純水の自由の事は当然恨んでるけどさ?」


「そっか……ゴッ殿後で話あるから放課後に図書館に来て」


 ファンサたんは何か寂しげな表情だった。


「えww百合フラグww」


「ちょっと気になるかも?」


「いや俺達そんなんじゃ無いって」


 ってかファンサたんに普通に友達が居るなって今思った。昔は受けるキャラ扱いで、本当にぼっちなヤツだったのに。


「あー僕とゴッ殿の関係気になる?」


「なるなる」×2


 変な話するんじゃないのかな?まあ聞くだけ聞いてみる。



ー幼少期のファンサたんとゴッ殿ー


 僕達は同じ保育園に通ってて、イジメられてた僕をいっつもゴッ殿が助けてくれた。


 僕はゴッ殿が守ってくれるから、いつも隣の席を選んでた。


 キリスト教系の保育園で、その、僕は違う宗教だからさ?マリア像の部屋に入れなかったりしてイジメられてたんだよ。


 でね、男子達にもイジメられてて、ゴッ殿昔から喧嘩強くって、僕の事守ってくれてた。


 クリスマスの時は、一緒に園内でマリア像の部屋でカクレンボしてて、シスター達に僕だけ怒られてたけど、ゴッ殿はその時も僕を庇ってくれた。


 僕にとっては初めての友達なんだ!


ーー



「フラグですねww解りますww」


「フラグ回収はよww」


 俺は感動していた。コイツそこまで俺の事考えてくれてたんだ。いつも横にいたなーって思い出したわ。そういう事だったのねー。


「あーでも二人の話矛盾してるよ?ww」


「あー確かに、キリスト教なの?ゴッ殿?両親無神論者って矛盾って言う」


「あー俺が小さい頃まではキリスト教の何かだったらしいけど?今は無宗教」


「へー何でなの?気になるな」


 ファンサたんが突っ込んできた。渋々答える。


「あー俺が子供の頃に大きい病気してさ?心臓病な輸血問題とかで協会と揉めて辞めたって話」


「今大丈夫?」


「大丈夫だよ、なんかあったら俺がお前守ってやんよ」


 俺は今相当不味い事口走ったらしい。


「えww公認カップル認定しますww」


「リア充爆発ぅ!」


「僕は構わないよ?」


「おいおい」


 場がニコヤカな空気に包まれた。この幸せな空間が続けば良いなって思ったらチャイムが鳴った。



 こうして、誤解を生んだまま放課後になり。ファンサたんと約束してた図書室に向う。


 ってかファンサたん遅いなー。


 暇なので宗教系の本を読み漁る。この群雄割拠高校の図書室の本の中には、やたらカルトだとか洗脳だとかの本が多い。まあ読みたいジャンルなので一つ手に取る。


純水の自由と無神論


 という表題の本に目が止まり。読んでみる。



ー純水の自由とは?ー


 巨大宗教連合の最大手である。数多の宗教(カルト系含む)を取り込み。世界の頂点に存在する巨大なシステムである。


 傘下に収まった宗教グループから離脱者が出る事は稀である。


 創始者の神代蝶々は日本人の立場から世界に影響力を持つ為に、宗教の統廃合を一人で進めてきた。


 様々な思惑が動き組織は巨大化した。だが目的の解らない組織が此処まで広がった例は他に見ない。


ー無神論者の立場からー


 この組織は危険である。宗教連合とは、神を殺す立場にも似ている。全てを等しくすると、全ての神を否定する事にもなる。我々としては、神を否定する立場だが、人間本来の強さを無視したやり方には共感しかねる。


 この組織は巨大なカルトにも見える。支配階級が居る。『蝶々』が作った直系の家系は、世界的に影響力を持っている物書き集団だ。


 まるでPsyche気取りだ。日本人に優秀な物書きが多いのと洗脳技術を作品内に応用されてるモノが見受けられるのは、あながち蝶々の影響が無いとは言えない。否定はしきれない。


 彼等の紡ぐ物語の特徴はネタバレがネタバレでは無いと言う事。手品の種明かしをしても、本当のロジックは別個に用意されており、現実に影響を与える力が強いのが特徴だ。


 ああ、この作品もそうなんだよ?カウンター気味に書いてみた。


『純水の自由』『友達』



「なんだこれ?騙された!」


 そこに待ち人来たり。「よお」って挨拶を軽く飛ばすと、ファンサたんは厳しい目をして。


「僕が現代の純水の自由の代表って言ったらゴッ殿どうする?」


 俺達の間に緊張が走った。


ーこんなん?続けるー

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