29話:子供達の横浜国大合格と緑綬褒章
佐野達夫の父、佐野良介80歳は、この話を聞いて、今までの教育が間違っていたのかインターネットなどの悪影響なのか、原因はわからないが、自分達、世代には、想像もできないと言い嫌な世の中だと感じさせた。
それを聞いていた母も食べるものにも困らず何不自由ない生活ができているのに、なんで、こんな信じられない事ばかり起きるのと言い、あまり長生きしても良いことがありませんねと途方にくれた。
今の若い人たちは、自分自身に対して、甘すぎるのかしらねと、もらした。しかし、自分たちの建てた社会福祉アパートは、評判も良く、多くの見学者が来て参考にしてくれた。
そして新聞にもこの施設の話題がのるようになった。この頃、佐野民子と佐野良和は、予備校の一斉テストで、横浜国大の合格可能性75%を超え、来年の受験を決意した。やがて2018年を迎えた。
横浜国大の受験の手続きを取った。受験日1月23日、佐野達夫は、奥さんと、佐野民子と佐野良和をエスティマにのせて、横浜国大に到着して、受験した。
受験終了のブザーが鳴ると、2人が出て来て、実力は出せたと言い、スッキリとした顔だった。その後の合格発表で、2人の合格が決まった。2018年3月、また、横浜市福祉から電話が入った。
電話で、ご相談したいことがあるので、伺いたい言われ、面会すると、もう1回、以前と同規模の福祉アパートを建設していただけないかと言われ、飯田商会で建設することを約束した。
その席上、社長の佐野良助が、佐野夫妻で2015年2018年に合計76400万円の投資を飯田商会にしており資金があるので建設を決定。4月に、同じ、不動産屋と建設業者に依頼。
その結果を横浜市福祉局に連絡すると、いつもお世話になりますと言われた。そして、2018年11月中の完成を目指し建設を開始した。以前作った敷地の空いてる土地に、木造3階建、2棟の合計48室の大型アパートを建設した。
2018年10月末に完成し、事前に、入居希望者を公募して9月中には選定を終えた。その後、11月中に入居希望者が入居完了。今回もT自動車に6台のハイエースを無償供与してもらえた。
2018年10月30日、早朝、証券会社の担当者から電話でキーエンスの気配値51280円で安いから買いと言われ佐野夫妻で8千株成り行き買い指示すると、すぐ25900万円で買え残金合計が24100万円となった。
2018年11月3日、飯田商会に電話が入り社会福祉への貢献が認められ、緑綬褒章が送られる事になった。その知らせが、厚生労働省から連絡が入った。
ちなみに、緑綬褒章「りょくじゅほうしょう」とは、自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著な人、団体に贈られる褒章だと教えられた。多分、福祉アパートの建設の事が、評価されたのだろうと考えられた。
叙勲式の日程は、平成20年「2018年」11月7日、 午前11時30分からで、場所は、東京プリンスホテル2階「鳳凰の間」で行われると書面が送られてきた。
叙勲式には、佐野良介、敦子夫妻と黒田浩三、弥生夫妻と佐野達夫夫妻が、ホテル着替えなどの面倒を見るために11月6日、10時に出発、会社のエスティマに6人が乗り込んで出かけた。ホテルに着いて昼食を食べて各部屋に入った。
佐野達夫が、事前に調べ勲章を持って帰るための風呂敷、佩用金具「はいようかなぐ」を用意。佩用金具とは、勲章・褒章を衣装につける金具。ピンタイプのため簡単に取付・取外しができる。
佩用金具は、小綬章・双光章・単光章・褒章のご受章者が使用する。東京プリンスホテルでの貸衣装の男性は、モーニング、女性たちは、和服の貸衣装を選んでもらい連絡を受ける。
その他、受章の記念撮影の予約確認「男性、女性、ご夫婦、写真サイズ等の確認」をとりデジカメも用意。その日は、緊張したので早めに床につき、翌朝7時にロビーに集合し朝食を食べた。
その後、佐野家と黒田家の両親に男性はモーニング、女性は和服の着付けのために会場へ行った。佐野達夫は、風呂敷と佩用金具を確認した。両親の着付けが終わった時、佐野達夫が、佐野夫妻と黒田夫妻の記念写真を最初にデジカメで撮った。
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