第507話 うつわちっちゃ 



 ご老体をおして社会貢献された寂聴さんをよそに、同じモノ書きでもという話。


       *


 いかに非力といえど、万事に尊厳ある個人としての是々非々を貫きたいカヨさん。

 あの朝も、いつもと変わらぬエッセイを読まされ、思わずツッコミを入れました。

 

 ――なにこれ?! こんなのズルいよね。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

 

 そりゃあいいでしょうよ、この国の近未来を左右する一大事においても、たら~んとした当たり障りのないことでスルーすれば、自分はいっさい傷つかないんだから。


 正面きって書きにくいというのであれば、得意のペン技で、いかようにもアレンジの仕方があるでしょうに、こういうときだけ都合よく他国民であるかのような……。


 破綻した英国経済を立て直したサッチャー首相は「愛されることを望まなかった」そうだけど、かたや万人に愛されたいモノ書き? うわあ、うつわ、ちっちゃ!(-.-) 


 全国紙の書籍広告を大々的に飾る(巨額の宣伝費)ベストセラー作家はもちろん、破格のフォロワーを獲得しているネット作家であっても、日本は言うに及ばず台湾、香港、ミャンマーなどの窮状にモノ申さぬモノ書きは、信頼できないカヨさんです。

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