第503話 えすでぃじーず


 

 短歌を少しかじってみて、あらためて分かったことがあるの……とカヨさん。

 

 三十一文字が規定と思いこんでいたけど、現代短歌は、字余り字足らず何でもありみたいだし、それどころか新聞の歌壇では日常会話そのまんまの歌も見かけるので、これって本当に文芸?……過度な自由は、かえって不自由だな、と戸惑っています。


 その点、五七五の十七文字の定型が基本の俳句では、ことに中七の字余り字足らずは絶対と言っていいほど不寛容なので(笑)、自ずから作句姿勢が引き締まって来る。


 で、やっぱりわたしは俳句派かな……と思いながら、敢えて定型を踏襲して一首。

 

 ――この国のSDGs不透明 パソコンの手のふとさまよへる


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