第101話 ばらいろ




 

 

 スニーカーの裏が擦り減り、滑りやすくなっていることに気づいたカヨさん。


 新しい靴を買わなければならないかな、品質のいいものは高価だし、底の構造が薄い廉価ものだと足裏が痛くなりそうだしと思案するうちに、思い出しました。

 

 ――そうだ、あれがあった!

 

 ジムに通っていたころ館内で履いていた薔薇色のスニーカーを、カムバックするときのために、ウェアや洗面具とともにスポーツバッグに仕舞ってあったのです。


 さっそく取り出してきて底の減りを確かめると、大丈夫、まだまだ全然OKです!

 曇り空に影響されて元気がなかったカヨさん、一気に明るくなりました。( ^)o(^ )

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