第45話 けいい





 

 

 オンライン句会を立ち上げるとき、尊敬する先輩に相談すると、


 ――大丈夫。「俳句への敬意」が全員の共通認識でありさえすれば。


 その言葉ひとつを頼りに、不慣れな事務局をやり繰りしてきたカヨさんですが、逆に言えば、根本的な共通認識がなければ、句会の存在自体も無意味になります。


 あらためて自身を振り返ってみますと、2年半で100回に及ぶリアル句会で諸先輩方にきびしく鍛えていただいたおかげで、当初はあやふやだった17文字の短詩型への敬意が、いつの間にかゆるぎないものに育ってきていることに気づかされます。


 で、「どなたでもwelcome」を前面に出し、やや遊びっぽい感じにしておいた句会のキャッチフレーズを本来の姿に変更し、今後への修正を図ったカヨさんです。

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